アジア発!Breaking News

writer : katakura

【アジア発!Breaking News】家具工場で火災。工場主が消防団員と殴り合い4人が負傷。(台湾)

14日夜10時半ごろ、台中市霧峰区の家具工場で火災が発生、トタン壁の建物7棟が焼けた。この火災によるけが人は出なかったものの、消火活動に不満を訴えた工場主と消防団員の間で殴り合いが起き、4人がけがをしたという。『蘋果日報』が伝えた。

消火活動に不満を訴えていたのは、火災が発生した家具工場の男性工場主(58歳)。火が消えないうちに放水が停止されたのを見て、消火能力不足だと怒鳴りつけた。それを聞いた消防団員が「水がなくなったんだ」と怒鳴り返すと、今度は「消防車が来て水がないとは何事だ」と双方殴り合いのケンカに発展。騒ぎに気づいた工場主の息子2人も加わり、4人が負傷、病院へ運ばれる事態になった。

現地メディアの取材に対して、工場主は「あの消防団員からは酒の匂いがぷんぷんした」と話し、「酒を飲んで火災現場に来るなんてあり得ない」と怒りをあらわにした。また、火災にあった工場の地主は「家具工場の前には消火栓が設置されているが、消火活動時には栓が開いていないようだった。日常的な点検が行われていなかったのではないか」と証言している。

しかし台中市消防局によれば、今回の火災では消防車19台が出動し、消火栓及び用水6か所から水を調達して放水が行われたという。「消火栓が開かなかった」「水がなくなった」という事実はなく、現場の状況から判断して消火活動が行われたそうだ。また、消防団員と一般人の間で暴行事件が起きてしまい、「大変遺憾だ」とコメントしている。

なお、消防団員が飲酒後に火災現場に駆けつけた疑いについては、この団員の家族が「火災発生の通知を受ける前に缶ビールを1缶飲んでいた」と認めた。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)