この夏休みにハワイに旅行するという皆さんは、ひょっとしたらアンジェリーナ・ジョリーに会えるかも知れない。アンジーが撮影の仕事で、この先8週間ほどハワイ・オアフ島に滞在するという情報がある。
女優のアンジェリーナ・ジョリー(38)が米国の7日、マドックス君(11)とパックス君(9)という2人の息子を連れてハワイ・ホノルル空港に降り立ったことを写真でお伝えした。今は家族で夏の休暇を楽しんでいると思うが、その後のアンジーは昨年12月に決定していた新作映画『Unbroken: A World War II Story of Survival, Resilience, and Redemption(原題)』の仕事にあたり、オアフ島滞在は2か月ほどになるもようだ。
英紙『デイリー・メール』電子版によれば、これは女流作家のローラ・ヒレンブランドのベストセラーとなった著書『Unbroken』を映画化するというプロジェクトで、アンジーにとっては、ボスニア紛争の悲劇にスポットをあてた2011年の『In the Land of Blood and Honey(原題)』に続く本格的な監督作品になる予定だ。
アメリカでは大ベストセラーとなったその『Unbroken』。陸上のオリンピック選手でありながら第2次世界大戦になると米空軍兵として爆撃機に乗ったルイス・ザンペリーニ氏(実在)は、太平洋に飛行機が墜落して漂流。その後日本軍の捕虜となって拷問を受けるも心の灯を決して失うことなく生き延びた、その勇敢な姿が克明に描かれているもようだ。なお、ヒレンブランドは競走馬を題材にしたハートフルな映画として愛された、あの『シービスケット』の原作者でもある。
オアフ島の有名な観光スポットのひとつに、1941年の真珠湾攻撃で知られる“パールハーバー”がある。アメリカ軍に大きなダメージを与えた日本軍による攻撃。電報が届かないアクシデントがあったなど諸説あるが、アメリカ側はそれを宣戦布告のルールを守らなかった日本の奇襲攻撃とみなして太平洋戦争が勃発した。そして『Unbroken』の主人公は、あくまでも日本軍の捕虜として虐待を受けた米空軍兵。パールハーバーでも撮影が行われるものと思われるが、大勢の日本人観光客がそれを見守るという構図を想像すると何やら複雑な気分になってくる。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)