エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】シャ乱Qが『Mステ』出演の裏で涙ぐましい努力。たいせいが“鳥”になったワケ。

今年、結成25周年となるシャ乱Qが、7月17日の『笑っていいとも!』で司会のタモリに先日『ミュージックステーション』に出演した時の裏話を語った。その『Mステ』ではキーボード担当のたいせいが、なぜか鳥の姿で演奏していたのだ。放送を見たシャ乱Qファンの間でも話題になっていたが、今回その理由が明らかとなった。

笑っていいとも!』のテレフォンショッキングに久々に登場したシャ乱Qの4人は、黒っぽいスーツを着こなしていた。その衣装に触れたつんく♂は7月5日の『ミュージックステーションSP 夏のスーパーライブ』で13年ぶりに出演した際に「たいせいだけが鳥の格好をしていた」ことについて語り始めた。

人気ミュージシャンが揃う『Mステ』のライブでシャ乱Qがトリで出演することを聞いた彼らは、当初は全員スーツ姿で出演する予定だった。だが、ふと考えたつんく♂が「たいせいはそのままでええんか?」と口にしたのだ。たいせいはこれまでもテレビで演奏する際にサングラスやウィッグでコスプレして演奏することが多く、今回の『Mステ』でも何かやってやろうと思いついたのである。

つんく♂から「トリやしなあ、鳥の衣装でも着るか!」と発案があり、「これは絶対伝わるで!」ということになった。その場でスタイリストさんに告げると、「え! ホントに着るの?」と慌てて探してくれた。しかし東京の貸衣装店や着ぐるみ屋さんには、ちょうど鳥の衣装がなかったのだ。

手を尽くして探したところ「名古屋に鳥の衣装がある」と分かり、スタイリストさんが「私が、明日の朝4時から起きて行ってくるね!」と車で向かってくれた。彼女は鳥の衣装を持ち帰ると、たいせい用に修正を施してなんとか本番前に間に合った。

つんく♂たちもその鳥の衣装に「これは、タモリさんも大好物やで!」、「出演者もびっくりするで!」とワクワクしていたが、本番が始まると想像とは違った状況に唖然とした。

「きゃりーぱみゅぱみゅとかバックに着ぐるみがいっぱいおる」とステージを見た彼らは目を疑ったのだ。「たいせいなんかシュンとしてしまった」と、つんく♂がその時を振り返る。さらに「SEKAI NO OWARIはお面みたいの被ってるし。SMAPのバックも派手だし」と他の出演者と比較して、「たいせい、今日あかんな~」と意気消沈してしまったのだ。

当のたいせいもその時の散々な状況を「暑いだけですよ。5分で汗だくになったんですよ」と話すと、タモリから「なんで1人だけ鳥なのか、たいせいに直接聞いてようやく分かった」と明かされた。“トリだから鳥”というシャレは全く伝わっていなかったようだ。

そんな中で唯一「JUJUだけはめちゃ、笑ってくれた」そうで、つんく♂は「それでいいか」とたいせいともども納得したという。結成25周年にして落ち込みそうになったシャ乱Qを救ってくれた、JUJUのセンスに感謝したいほどである。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)