AKB48の篠田麻里子にとって、7月12日の『ミュージックステーション』はメンバーとして最後の出演だった。「篠田麻里子卒業スペシャルメドレー」で自身の卒業ソングを含めた3曲をメンバーと披露した彼女は、涙ながらに感謝のメッセージを伝えた。その篠田がツイッターで、生放送終了後に食事に行ってメンバーたちの誕生日祝いをしたことをつぶやいた。『Mステ』の涙の余韻にひたる暇もない多忙ぶりだ。
2006年6月9日にAKB48が『ミュージックステーション』で「スカート、ひらり」を披露して以来、グループの主力メンバーとして出演してきた篠田麻里子だが、7月22日にAKB48を卒業することから12日が最後の『Mステ』となった。彼女はセンター曲「上からマリコ」と卒業シングルとなる「恋するフォーチュンクッキー」を元気に披露したが、自身のために書き下ろされた卒業ソング「涙のせいじゃない」では声を詰まらせる場面もあった。
彼女が涙ながらに伝えた「私は自分の道を一歩進みますが、これからも私のすごくすごく大切で大好きなAKB48の応援をよろしくお願いします」というメッセージは、ファンならずとも心に響いたのではないだろうか。
感動のうちに終えた『Mステ』だったが、その後はメンバーで盛り上がったようだ。篠田はツイッターで「今日はMステ終わりにフォーチュンメンバーでご飯行きました。れな、さや姉、とも、ゆきりんのお誕生日お祝いも」とつぶやいたことから、板野友美(7月3日生まれ)、山本彩(7月14日生まれ)、柏木由紀(7月15日生まれ)、松井玲奈(7月27日生まれ)の誕生日を祝ったことが分かる。
さらに「そのあとこのメンバーで敦子のお誕生日お祝いもしました」と同期の高橋みなみ、峯岸みなみ、小嶋陽菜らに7月10日生まれの前田敦子も入って盛り上がった。篠田は「ちなみに今日のケーキの写真はこれ! 皆爆笑してた」とみんなで囲んだバースデーケーキの写真も公開しているのだ。
それは、7月生まれの5人が白いビキニ姿で映ったもので、センターに立つ柏木の後ろからなぜか板野と前田が胸に手を伸ばしている図である。「こーゆー変なことするの好きなんだな」と喜んでいることから、篠田がお膳立てしたと考えて間違いないだろう。
『Mステ』でも渡辺麻友が「忙しいはずなのにメンバーに手作りクッキーを焼いてくれた」と、これまでの篠田の心配りに感謝していた。今回も、翌日はフジテレビのイベント「お台場合衆国2013」でステージを務めるというタイトなスケジュールの中で、メンバーの誕生日を祝う準備にまで気を配っているのだ。
指原莉乃もAKB48時代に篠田が仕掛けたサプライズ誕生会に感激して号泣したことがある。もちろん、篠田は他のメンバーの誕生会も企画しており、彼女の気配りがグループに与えたものは計り知れないだろう。篠田麻里子が卒業することは、そうした面でも大きな影響が出るかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)