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高雄市西子湾で14日、ライフセーバー研修生とコーチの計4人が雷に打たれ、1人が死亡、1人が重体になる事故が起きた。事故は、訓練を実施するかどうかの判断をするためコーチらが船で海へ出て、研修生らがビーチで待機していた際に起きたという。
『蘋果日報』によると、高雄市港都水上救生協会は7月中の20日間を利用して、ライフセーバーの集中訓練を行っており、14日は西子湾海水浴場での訓練が予定されていた。西子湾は高雄市の西側に位置し、夕陽の名所として知られる景観スポットである。参加者は研修生23人とコーチ13人だった。
この日午前8時頃、台風通過直後の海で訓練を実施するかどうかを判断するため、7人のコーチが船で海へ出た。このコーチらによれば、船を出してまもなく、空が光って雷が鳴り、大雨が降り出したそうだ。その後、岸から「伏せろ、伏せろ」と叫んでいるのが聞こえたので振り返ると、ビーチにいた全員が地面に伏せていた。急いで船を浜に戻すと、コーチ3人と研修生1人が雷に打たれて倒れていたという。
4人は救命措置後病院に運ばれたが、コーチの男性(35歳)が死亡。もう一人のコーチの男性(26歳)は一命を取り留めたものの予断を許さない状態だ。あとの2人は入院が必要だが、命に別状はないという。この事故で亡くなった男性の遺族らは、天候の不安定な台風通過直後に訓練を行う必要があったのかと、協会の安全管理に疑問を投げかけている。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)