子供が生まれた時から持っているアザ、いわゆるバースマーク。これが頭部に転移すると信じる人々がいる。東ケープ州に住む伝統的ヒーラー（信仰療法士）である。ヒーラーを信頼している村の若い母親が彼らのもとを訪れ、結果的に新生児を死に至らしめるケースが増えているのだ。

伝統的ヒーラーによると、首の後ろにバースマークがある新生児はそれが頭部の柔らかい場所に転移し、最悪の場合は死に至るという。それを防ぐための「治療」が、転移する前に首のバースマークを切開して取り除くことと主張する。だがこの治療には初回200ランド（約2030円）、その後は1回ごとに100ランド支払わなければならない。これは地域の人にとって、かなり高額な費用である。また不衛生な場所で切開することは非常に危険であり、昨年度はこの治療によって13名の新生児が亡くなっている。

5月29日、小児科医らはこれを「儲けのための作り話による幼児虐待」であるとして、バースマークは死に至ることはない、心配ならば医師のもとへ行くよう母親たちに警告した。
（TechinsightJapan編集部　FLYNN）