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ネルソン・マンデラ元大統領が再び病院へ搬送された。94歳という高齢で南アフリカ人の心の支えになっているマディバ(コサ語で「国民の父」という意)、秋風が吹いてきた南アフリカで体調を崩したようだ。
3月28日朝の首相官邸の発表によると27日夜、ネルソン・マンデラ氏(94)が肺感染症再発のため再びプレトリアの病院に入院した。「医師らは最善の医療を尽くして治療にあたる」とのことだ。ジェイコブ・ズマ大統領も早期回復を祈っている。またメディアなどに対して「医療関係者の妨げにならないようプライバシーを守っていただきたい」と述べた。
午後2時過ぎのニュースでは、病院搬送時のマンデラ氏の意識はしっかりしていたことが報じられた。現在、第一陸軍病院の警備は厳重で、すべての来訪者や車の点検が行われている。
アパルトヘイト中、ロベン島で収監されたときから肺を患っていたマンデラ氏、最近では12月に腹痛を訴えて入院した際に肺感染症を患いおよそ3週間入院していた。さらに3月9日に定期健診として病院に検査入院したが、異常は見つからず一泊で退院していた。
その後、高齢ということもあり記憶があいまいになってきていることが発表されている。マンデラ氏の親しい友人でありアパルトヘイト時代の英雄ウォルター・シスル氏は2003年に逝去したが、そのことを忘れていて指摘されるとばつの悪い笑顔を見せるという。また現在の政治についてはコメントを控えており、見解を求められると「大統領に聞きなさい」として自分の意見を発言しないようにもしているそうだ。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)