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南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領が、アパルトヘイト時代に収監されていた27年を舞台にしたゲームソフトが制作されることがこのほど明らかになった。
ネルソン・マンデラ氏がアパルトヘイト時代に収監されていた刑務所のひとつで、世界遺産でもあるロベン島。今月7日、このロベン島を舞台とするコンピュータゲームの作成が発表された。ゲームはマンデラ元大統領が収監され、釈放されるまでの27年間を紹介するといった教育教材として作成されるもので、タイトルは「マンデラ27」となっている。
南アフリカのノースウェスト大学にあるSerious Games Instituteに所属する開発者によると、ゲームのプレイヤーは囚人たちが岩場を採掘する様子などアパルトヘイト中の刑務所の生活状況を知ることができる。さらに英国コヴェントリー大学のジャクリーン・コーストン氏は、ヨーロッパや南アフリカの出来事にも関連付けるため、このプロジェクトは27年間に起こった歴史文化イベントの集大成となるだろうと述べている。
4月にはヨーロッパと南アフリカでこのゲームに関するウェブサイトが立ち上げられる予定であり、この時期に話題となった音楽、芸術、舞台に関する話題も登場、またマンデラ元大統領の独房をモデルにした実物大収容房も、2014年以降マルチメディア展示されるそうだ。この『マンデラ27』の総予算は40万ユーロ(およそ4900万円)と考えられており、一部EUからの資金でまかなわれる。
ちなみにゲームを制作するにあたって、最も肝心なマンデラ氏からの許可はまだ得られていないという。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)