「ヤンチャなプリンス」と言われながらも軍人としては高く評価され、世界中の女性に大人気の英ヘンリー王子(28)。そのヘンリー王子が4か月半のアフガニスタンでの任務を終え、米国のジャーナリストであるケイティ・クーリックとのインタビューに応じた。
英ヘンリー王子は友人らとともに昨年8月、米ラスベガスのホテルに美人ギャルたちを招待して裸パーティを開催した。超ゴキゲンで次々と美女にハグとキスをする王子。陰部を手で隠しながら裸の女性と体を重ねる酔った王子の赤面写真がメディアに公開されると、人々は彼のヤンチャぶりを品行方正で結婚生活も順調な兄ウィリアム王子と比較した。
ただしヘンリー王子はその後も普通に軍の仕事をこなし、チャリティ活動にも参加。自虐ジョークで人気を盛り上げた結果、『Town & Country』誌は彼を今年の“最も結婚相手に相応しい独身男性”に選んだほどである。ワルだけど憎めない王子の魅力の秘訣を探ろうと、米ABCはこのほど人気ジャーナリストのケイティ・クーリックを聞き手とする独占インタビューを設けた。王子の発言を抜粋で少々お伝えしてみたい。
「アフガニスタンに向かう兵士の僕についてあんなふざけた写真を公開するんだ。メディアのやり方は容認できないね。父(チャールズ皇太子)からは、くだらない記事なんか読むなと言われている。兄たち(ウィリアム王子とキャサリン妃)も妊娠の公表を強要されて、それもメディアの役割だとか言われると不公平で腹が立つね。でもベビーの誕生はすごく楽しみだよ。」
「(全裸写真流出事件について)ああいう自分には正直ガッカリしたよ。家族もガッカリしただろうし、多くの人を失望させてしまったと思う。完全にプライバシーを確保できると信じられる場所に入ってから、しみじみと考えた。僕は兵士としては頑張っているけれど、プリンスとしてはまだまだなってね。」
「自分は3つの人格に分けられると思う。まずは英陸軍兵としての自覚がある。それからプライバシーを持ったごく普通の人間と、ロイヤルファミリーのメンバーという立場。必要に応じて自分でそのスイッチを切り替えているんだ。」
王子は昨年9月から、アフガニスタンのイギリス軍基地キャンプ・バスチオンに陸軍兵士として派遣されていた。その任務を終えて21日にようやく帰国となったが、現地ではアパッチ・ヘリコプターの副操縦士として活躍し、反政府武装勢力“タリバン”のメンバーも実際に殺害したと語っている。
「殺さなければこちらが殺される、そう思った瞬間にやるしかない。ある命を救うためにもう一つの命を奪う、これにより誰もが一定量の発砲を強いられるのが現状だよ。」
王子は兵士という仕事に大変なやりがいを感じており、「皆が同じ服を着ているから誰が誰だか分からない。常に団体行動の世界だし、僕はもう我を忘れて動くだけさ」と迷彩服を着ている時の自分に王子の自覚はないと断言した。もっとも自嘲気味に「父は僕に“もっと自覚を持つように”と諭すのにかなり苦労していると思うね」とも。
一般の20代の男性が普通にやっていることでも、彼がやればタブロイド紙のトップを飾る騒ぎとなり、兵士として真剣に命を張っているだけに少しだけ凹んでしまうという王子。今回のインタビューで、スキャンダルをも人気に変えてしまう彼の不思議な魅力がまたひとつ解明された気がする。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)