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暑い日に車の窓を開け腕を出して運転する姿は、南アフリカではよく見る光景だ。ある日、交通警察が行う検問でたまたま1台の車が警察に止められた。車に全く問題がないのに止めてしまったという後ろめたさがあったのだろうか、警察官は難癖ともいえるような罰金を押し付けた。
1月17日の現地紙によると、フリーステイト大学の講師(33)がブルームフォンテーン近郊のN1(高速道路)を走っていたところ、2人の交通警察官に止められた。南アフリカでは走っているのが奇跡と思えるような車も多い。ライトが壊れている、ナンバープレートがない、乗車人数超過など罰金を科す理由は山ほど出てくる。この警察官らも講師の車に欠陥があり違反切符を切れると思ったのであろうが、車には全く問題がなかった。くまなく車を点検した後、警察官の1人は講師が車から腕を出して運転していたという理由で罰金を科すと告げたのだ。
隣にいたもう1人の警察官が「本当に罰金にするのか?」と聞いたものの、違反切符が切られた。罰金額は300ランド(約3000円)だった。
交通省によると、この罰金は正当なものだという。道路交通法(1996年)によれば、『運転手または同乗者が車両から体の部位をはみ出してはならない』と明記されている。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)