昨年2月、世界中の音楽ファンに愛された歌手ホイットニー・ヒューストンがわずか48歳で急逝した。そんな彼女がかつて愛し結婚していた歌手ボビー・ブラウン(43)を「ホイットニーを堕落させたダメ男」と報じるメディアが今なお多いが、ホイットニーの実母シシー・ヒューストン(79)はボビーについてどのような思いを抱いているのだろうか。
ホイットニー・ヒューストンの訃報から約1年。大きな悲しみに暮れていた家族も立ち直り、実母シシー・ヒューストンにいたっては『Remembering Whitney: My Story of Love, Loss, and the Night the Music Stopped』なる自叙伝を書き終え出版を待つばかりとなっている。そんなシシーが自著の宣伝をするべく『Today Show』に登場、そこでドラッグに溺れたホイットニーの生きざまについて以下のように語っている。
「子供たちも、ある年齢に達したら選択すべきことに関してきちんと責任を持たなくてはならないの。」
「ホイットニーはきちんとした教えを受けたんですもの。自分のするべきことは分かっていたはずよ。」
「良い母、良い父、良い家族が素晴らしい子供に恵まれているとは限らない」とも悲しそうに述べたシシーは、ホイットニーに多大なる悪影響を与えたとも言われる元夫ボビー・ブラウンについては以下のように胸中を明かしている。
「ボビーがホイットニーの助けにはならなかったことは承知している。でも、ある程度はみんな自分の行動に責任を持たないと。彼女はきちんと養育された。あんなこと(=ドラッグ)をしない分別はあったはずよ。どうしてあんなことになったのか、私にはさっぱり分からない。」
つい先日、リンジー・ローハンの母ディナは「リンジーがトラブル続きなのは父親のDVを見て育ったから」とコメント。すでに26歳になった娘のトラブルを父の問題にすりかえたことに多くの人は眉をしかめたが、それに比べ80歳を前に最愛の娘を亡くしたシシーのなんと立派なことか。誰を責めることもせず、「ホイットニーは混乱した状態を嫌っていた、だからドラッグの使用に走ったのかも」と冷静に語ったその母の姿勢に多くの視聴者が感銘を受けたようだ。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)