昨秋レギュラーだったバラエティ番組が終了してから、秋山竜次(ロバート)をよくテレビ番組で見かけるようになった。コントでは独特の感性で生み出すキャラを完璧に演じている。そんな天才コント師といわれる秋山の素顔は、どんな男性なのだろうか。
学生時代は全く女性に相手にされなかったという秋山。2008年4月に結婚したのだが、妻となった女性が人生で初めてできた彼女だったそうだ。出会いは、「ルミネtheよしもと」が開館した年のこと。毎日のようにルミネで出番があった秋山が帰り道、よく顔を出していた原宿の洋服店があった。そこで働いていたのが、現在の奥様である。優しそうで女優の安達祐実似だという彼女が気になった秋山は、勇気を出して食事に誘いOKをもらったという。そうやって2人だけで会う時間が増えた2か月後、正式に交際を申し込んで付き合うようになった。だが秋山は彼女ができたことは、たとえメンバーにも明かさなかった。やっとできた彼女だったが彼は有頂天になるどころか、恥ずかしくて誰にも言い出せなかったらしい。
1月28日放送の『芸人報道』(日本テレビ)では、このように秋山の素顔が知ることができる数々のエピソードが紹介された。彼の弟から明かされたのは数年前、祖父が他界した時の話である。秋山と弟2人の3兄弟にとって、祖父は愛してやまない大切な存在であったという。その大好きな祖父が急に病に倒れ、救急車で搬送された病院で生死をさまよっていた。大阪で仕事をしていた秋山は急いで新幹線に飛び乗り、危篤状態に陥った祖父のもとに駆けつけた時には真夜中になっていた。
「じいちゃん!」と秋山が手を握り締めると、うっすらと目を開けた。だがその目には力が無く、どんなに必死に呼び続けても言葉は返ってこなかった。まもなく祖父との別れが訪れようとしてることは、秋山にも分かった。
すると彼は看護師が部屋を出て行くと、いきなり洋服も下着も全部脱ぎ捨て全裸となった。驚く兄弟を尻目に秋山はパイプ椅子をベッドの横に並べ、その上に立って腰を振りながら「じいちゃん見て。ほら、ほら!」と踊りだしたという。秋山は必死だった。祖父の脳に刺激を与えれば、何とかなるかもしれないとひらめいたのが“全裸”だったのだ。
すると祖父が目を大きく見開き、噴き出して笑ったように見えたという。翌朝、祖父は息を引き取った。秋山の全裸ダンスを見てから数時間、頑張ってくれたのだ。
全裸で彼が踊り続けている間、最初は驚いていた肉親からも次第に笑みがこぼれてきた。奇跡は起こらなかったけれど、皆が優しい気持ちで祖父を送ることができたのだ。秋山のお祖父ちゃんは天国で「人生最後の最後で凄いものを見せられた」と、知り合いに笑いながら話しているかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 みやび)