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台中市で12歳の少年が両親にムチで叩かれ、死亡する事件が起きた。両親は「息子はお金を盗む癖があった」と供述しており、事件当日は2時間にわたって父親と母親が交互にムチで打ち、家から盗んだ金の使い道を問い詰めたという。
『蘋果日報』が報じたところでは、父親によれば少年は2年間で約20万元(約61万円)を盗んでいたという。事件当時の様子については、「18日夜8時頃、妻と一緒に金の使い道を息子に問い詰めた。息子が嘘をついているような気がしたので、服を脱がせて妻と交代でムチを打った」、「息子は我慢強く、涙ひとつ見せないので余計に腹が立ち2時間にわたってムチを打ち続けた」と話している。
そして午前0時ごろ、父親は床で寝ている息子に気付くと、部屋に戻って寝るように言いつけ自分たちも寝室で眠った。翌朝5時頃起床した父親は、トイレの床でうつ伏せになっている息子を発見したが、身体が温かかったので眠っているのだと思い息子の部屋に運んで寝かせた。午後5時頃、仕事から帰宅した両親は息子が呼吸をしていないことに気付き、車で病院へ運んだが死亡が確認された。
近所の住民によれば、両親のどなり声や息子の泣き声など普段は聞こえることがなかったそうだ。息子はぽっちゃりとした体格で性格も明るく、とても虐待されているようには見えなかったという。
また両親は先月、息子が通う小学校に対して盗み癖について相談しており、「警察に通報する」という両親を「とりあえず今学期が終わるまで待ってみてはどうか」と学校側がなだめていた。事件が起きたのは学期が終了した日の夜だった。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)