アフリカ発!Breaking News

writer : flynn

【アフリカ発!Breaking News】出産して7か月後にまた出産。「1年に1度」のルールで内務省が出生届を受理できず。(南ア)

赤ちゃんは生後3か月、しかし無国籍状態のままだ。ある母親が1人目を出産して7か月後にもう1人を早期出産したのだが、あまりにも早すぎる出産で子の名前を南アフリカ内務省に登録できないからだ。

12月14日の現地紙によると、生後3か月の男児を持つ夫婦は、子供の出生証明をもらおうと南アフリカ内務省と闘っている。

男児、ジェイコブちゃん(3か月)は予定日より早く誕生した。それは長男ウィリアムちゃんが産まれてからたったの7か月後だった。ムプマランガ州に住む夫婦は、7か月違いの弟ジェイコブちゃんの出生届を内務省に提出したが、なんと次男の出生届は受理できないと言われたのだ。

理由は「内務省のシステム上、1組の両親が登録できる子供は1年に1度のみ」だからだという。1年に2度出産するという事例は、システム導入後なかったということになる。内務省はプレトリアにある本省にこの件を問い合せたそうだが、今のところ解決していない。

この件が解決しないことには、夫婦は多額の借金を背負うことになる。息子の出生届が受理され、出生証明書の写しを保険会社に提出しなければ、出産やそれに伴う入院費用などを保険会社が支払ってくれないのだ。その額は100万ランド(約990万円)にものぼる。ジェイコブちゃんの出産後、何らかのウイルスに感染したためヘリコプターでプレトリアの病院まで搬送された。その後、新生児集中治療室に1か月入院したため費用は膨大な額になったのだ。

内務省ではこの事態を重く見ており、早期解決に向けて努力していると述べている。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)