『アメリカン・アイドル』の審査員を務めるニッキー・ミナージュを、元審査員スティーヴン・タイラーが批判。それを受けたニッキーが怒り狂い、ついには「アンタは人種差別主義者だ」などとTwitterでスティーヴンを批判するという出来事が起こった。これに対するスティーヴンの言い分は…?
「番組では新たな才能を見出すべき。エンタメ性で判断するんじゃなくてね。正直でスペシャルな何かを持つ審査員が審査をするべきだよ。喧嘩ができるっていうのがスペシャルってワケじゃない。」
「ニッキー・ミナージュなら、たとえボブ・ディランが出場してもトウモロコシ畑に追いやるさ! だけど俺たちがボブ・ディランを審査したなら、彼の最高のパフォーマンスを引き出してやれるよ。」
「エアロスミス」のスティーヴン・タイラーが『MTV News』のインタビューでこう発言したことに、ニッキー・ミナージュが猛反発。ついには「アタシが黒人のラッパーだから?」、「アンタなんか、とっとと消えな」、「これは人種差別主義者のコメントよ」などとツイートし、スティーヴンに対する激しい怒りをあらわにした。
このニッキーの攻撃的なツイートに困惑しきりのスティーヴンは、カナダのトーク番組で以下のように釈明している。
「ニッキー、俺の発言で誤解したのなら謝罪するよ。だけど俺は決して人種差別主義者なんかじゃない。ボブ・ディランをニッキーがどう審査するかについての発言で、どうしてそんな風に思われたのか分からないよ。」
だがスティーヴンは「俺が出すぎた発言をしちゃったのかも」とも発言。「でもニッキー、俺は人種差別主義者じゃないぜ」とも加えてはいるが、超大物でありながらも後輩を怒らせたことを素直に謝罪したことが大きな話題になっている。
黒人に対する差別的な発言がなかったにもかかわらず、いささか過剰な反応をしてしまったニッキー。またニッキーが審査員として登場する『アメリカン・アイドル』新シリーズの放映を待たずしてその審査方法を批判してしまったスティーヴン。どちらにも非があることは明らかだが、紳士的な態度で騒動の収束を図ったスティーヴンはやはり大人である。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)