昨年12月、降りたばかりの飛行機のプロペラに当たり左目と左手を失う大怪我を負ってしまったモデル兼ファッションブロガーのローレン・スクラッグス(24)。あまりの怪我のひどさに回復を悲観視する声も多くあがっていたが、その後は驚異的なスピードで回復。今では車の運転もワークアウトもこなす彼女の姿に、家族や関係者は大変喜んでいるという。そんなローレンがこのたび人気誌『People』のインタビューに応じ、あの忌まわしい事故からに今日に至るまでの心境を激白した。
勢いよく回り続ける飛行機のプロペラに主に左半身を大きく傷つけられ、脳にまでダメージを負ったローレン・スクラッグス。事故当日は説明しようのない不安を感じていたというが、それが的中したかのように左目と左手を失う大怪我を負ってしまった。そんな彼女は驚くほどのスピードで回復。この夏にはサーフィンまで楽しんだというローレンは、人気誌『People』の取材に応じ「これは奇跡だと思っている。たくさんのことが起こったというのに、私はこうして生きているのだから」と明るく語っている。
「もう前とは容姿が変わってしまった。そう考え込んでしまうこともあるの。でも気持ちは日々前向きになっているわ。」
しかし事故後しばらくは、脳に受けたダメージのせいもあってか何が起こったのかも思い出せずにかなり混乱したようだ。
「事故の後、2週間くらい経ったときのことだわ。目覚めてこう聞いたのは覚えているの。“なぜ私はこんなところにいるの?”って。何度も何度も聞いたと思う。」
事故により左目と左手を失ったことに気づいたときは「とにかく手を返してほしかった」というローレン。自分の身に何が起こったのか理解できるようになるまでに何か月もかかったそうだ。
「鎮痛剤を断ったあと、怒りがおさまらない時期があったわ。現実に打ちのめされてしまった。お医者さんにはこう言われたの。手を無くすのは、家族を失うようなものって。だって手は自分の一部なんですもの。」
だが体の一部を無くしながらも、今のローレンには普通の暮らしができているというから素晴らしい。
「退院してすぐ、靴の紐が結べるようになったわ。運転免許の試験も受けて新しい免許証をもらったの。」
今ではすっかりポジティブな気持ちで暮らしているローレンだが、退院直後はよく泣いたそうだ。
「病院を出て帰宅してからは、よく泣いたわ。鏡で自分の姿を見るのが辛かった。すごくショッキングで。事故前はルックスのおかげで注目を浴びたもの。だからルックスこそが私自身なんだという気分になっていたのね。でも見た目には意味なんてないのよ。」
「自分が生きているのは奇跡。今の状態を変えたいとは思わなくなった」とも言うローレン。前向きに生きる彼女と彼女を懸命に支えてきた家族の姿に、全米の人々が大きな関心を寄せている。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)