降りたばかりの飛行機のプロペラに当たり、左目と左手を失うという大怪我を負ったモデル兼ファッションブロガーのローレン・スクラッグス(24)。今では義眼と義手を使いながらも「事故前と変わらぬ美しさ!」と大評判のローレンだが、そんな彼女に左腕の無い大事な友人ができていたことが明らかになった。
まさかの大事故により、モデル兼ファッションブロガーのローレン・スクラッグスが左目と左手を失ったのは、昨年12月のことである。美しく華やかな容姿で誰からも羨まれていた自分を襲った悲劇にローレンは大変なショックを受けたというが、家族と友人たちの支えもあり見事復活。今では事故前と変わらぬ生活に戻りつつある。そんな彼女の復活の陰には、左腕を失ったある友人の存在があったことが判明した。
その友人の名は、ベサニー・ハミルトンさん(22)。アメリカでプロサーファーとして活躍するベサニーさんは、13歳の頃に海で左腕を鮫に食いちぎられるという悲劇に見舞われている。だが事故から1か月も経たぬ日にベサニーさんはサーフィンに復帰。ローレンと同じように自伝も出版し、大きな話題を呼んだ人物なのだ。そんなベサニーさんが昨年起きた事故の話を聞きローレンに連絡をしたのがキッカケで、2人はすぐに仲良くなったという。ベサニーさんに少なからずインスピレーションを受けているローレンは、米誌『People』にこのように語っている。
「9月にベサニーと会ったときにこう聞いたの。“ベサニー、あなたに出来ないことってある?”ってね。彼女の答えはこうだった。“いいえ、出来ないことなんてないわ”。これってすごいことよ。」
手を失い不便なことも多くなったローレンに、ベサニーさんは色々なことを教えてくれたそうだ。
「ベサニーは髪をまげにしてクリップでとめるやり方も見せてくれた。今では私も時々その方法で髪をまとめているわ。」
苦難を乗り越え以前と全く変わらぬ日常生活を送るベサニーさんを、ローレンはこう評価している。
「ベサニーは今もプロのサーファーよ。腕は片方しかないのに。事故が起きたからといって、自分が愛することを続ける邪魔はさせなかった。それがベサニーから学んだ大きな教訓だわ。不安や恐怖心に負けちゃいけないの。」
腕を鮫に食いちぎられるという大変恐ろしい経験をしながらも、海に戻りサーフィンを続けたベサニーさん。彼女にインスパイアされたこともあり立ち直ったローレンは、「ベサニーと共に、腕や脚を失った人たちを交えて色々なことをやってみたいと話し合っているの」とも語っている。心身ともに大変な痛みを経験しつつも立派に立ち直ったローレンとベサニーさんだけに、同じ苦しみを抱える多くの人々にとって大きなインスピレーションになるに違いない。ローレンとベサニーさんの今後の活動にも注目していきたい。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)