エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「全国で食べてると思ってた!」AKB48・倉持明日香もびっくり“サンマーメン”の実態。

神奈川県ではおなじみの“サンマーメン”が、県民熱愛グルメとしてテレビ『秘密のケンミンSHOW』で紹介された。AKB48の倉持明日香も神奈川出身であり、子どもの頃から食べてきたそうだ。ところが、それが全国区ではなく神奈川県だけのグルメだったことを知った彼女はショックを受けたのである。倉持のように、それまで全国区だと思っていたことが極めてローカルだったと知って驚くケースは意外と多いのだ。

「びっくりな事実…」と倉持明日香が『倉持明日香オフィシャルブログ』で綴っているのは10月19日のことだ。彼女は前日に放送された『秘密のケンミンSHOW』で、神奈川県内の500店舗以上で扱っている県民熱愛グルメとして紹介された“サンマーメン”に驚いたのである。「ええぇぇぇ! サンマーメンって日本全国の人が食べているものだと思ってた」という倉持は中華料理店やラーメン屋で、そして自宅でもそれを食べてきたのだが、23歳にして初めて真実を知ったのだ。

“サンマーメン”は「ラーメンに素朴な野菜あんかけをかけたもので、半分食べたらお酢をかけていただく」のが通らしい。今回の件で倉持明日香は「この感じでいくと、当たり前だと思っていたことが、当たり前じゃないのかも」と自分の常識に不安を覚えていた。しかし、『秘密のケンミンSHOW』などで地元の食材や慣習が紹介されて初めて全国区でないことを知り、彼女と同じような衝撃を受けた方も少なくないはずだ。

例えば秋田県男鹿市で『アナゴ』といえば、深海魚のクロヌタウナギを棒状に干したもののことである。「棒アナゴ」と呼ばれるそれを焼いて食べるのが、この地方の人々にとっては『アナゴ』なのだ。「他の県(地域)ではそれを『アナゴ』とは言わないし、食べない」ことを知ると多くの男鹿市民は驚くようだ。

慣習でも同様のことが起こる。福岡県の小学校では体育の授業や運動会などで整列した際に「全体座れ!」、「全体立て!」と号令をかけられると、「やあっ!」とかけ声をかけて座る(立つ)のである。九州では他県でもやっているところはあるようだが、福岡のように全体に定着はしていない。さらに九州以外ではほとんどそういう傾向はなく、福岡県民はその事実に「信じられない」と驚くのだ。

また、鹿児島では学校の黒板消しを「ラーフル」と呼び、他県に転校したり就職して「ラーフル」が通じないことで初めて方言と気づくこともあるという。宮崎県・愛媛県でも同様に「ラーフル」と呼ぶようだ。しかし、最近ではその語感の良さからか嘉門達夫が「ラーフルの歌」を作るなど、認知度が高くなり意外性がなくなってきつつある。

同様な状況は各地に数え切れないほどあるだろう。方言で郷愁を感じるように、実はこうした地域の慣習は全国区でないところに意味がある。それゆえに他県に暮らしても、故郷の話題を懐かしむことができるのだ。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)