10月18日にコロラド州デンバーにて開催されたコンサートで、マドンナ(54)が現地のオーディエンスをギョッとさせる悪趣味なパフォーマンスを行っていたことが分かった。
現在『MDNAツアー』を行っている歌手マドンナが18日の夜、コロラド州デンバーの会場に登場した。大勢のファンを熱狂させるも、ステージで行ったあるパフォーマンスが「あまりにも酷い」とオーディエンスに非難される結果となってしまった。
その夜マドンナは、ステージで偽物の銃を取り出し発砲するというパフォーマンスを披露しながら『Gang Bang』を熱唱。このときショックを受けたオーディエンスの多くが顔色を変えたという。それもそのはず、今年7月に同州デンバー郊外のオーロラ市で行われた『ダークナイト ライジング(原題:The Dark Knight Rises)』のプレミア上映会の最中に、20代の男が銃を乱射。多数の死傷者が出る事件が起きたばかりなのだ。コンサートを観たファンの1人、アーロン・フランソワ(Aaron Fransua)さんはマドンナのパフォーマンスの様子を以下のように証言している。
「私たちは踊っていました。そして突然、その曲が何であるかに気づいたのです。」
「ただ立ちつくすしかありませんでした。周囲の人々はショックを受けた表情でしたね。“ワオ…”という驚きの声があちこちからあがっていました。」
「射殺した」、「恋人の頭を撃った」といった歌詞もあるだけに、現地のファンは乱射事件を思い出しかなりのショックを受けたようだ。コンサート途中にもかかわらず帰ってしまった観客も複数いたといい、翌日には多数の苦情が関係者に寄せられたという。マドンナのスポークスマンは“このシーンを無くすのは無理”とした上で、次のように語っている。
「(この射撃シーンを無くすだなんて)ハムレットの第三幕を無くすようなものです。」
被害者や遺族は今もなお立ち直れずにいるというが、その神経を逆撫でしてまで行うべきパフォーマンスであったのかという疑問の声が噴出している。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)