「ママったら、とんでもないことをしてくれたよな。僕は熱心なオバマ派で、同性婚の支持者だっていうのに!」俳優ブラッド・ピットは恐らくこのような苛立ちの言葉を発したに違いない。彼の母ジェーンさんが、この度ある新聞に寄せた投稿の内容が…。
州によっても同性婚の認可に関する方針がバラバラという米国で、今年5月にオバマ大統領が「同性婚を支持する」と発表した。セレブをはじめ本当に多くの人々が、人は皆平等に幸せになる権利があるとしてこれを喜んだが、反対派ももちろん多く、一部のクリスチャンの間では大変な議論を巻き起こしている。
同性婚に猛反対という立場を主張するひとりに、なんと俳優ブラッド・ピットの母ジェーンさんがいたようだ。彼女はこのほどミズーリ州スプリングフィールドの地元紙『the News-Leader』に、11月の大統領選を見据えた上で、前マサチューセッツ州知事である共和党のミット・ロムニー氏支持を呼びかける文章を投稿。長男のブラッドとはまるで考え方が異なっているとして、話題になっている。
ジェーンさんはオバマ大統領のその発表について、“まだお腹の中にいる赤ちゃんを殺してしまう中絶や同性婚を支援したいだなんて、人としていかがなものでしょう”と痛烈に批判。戒律を守る暮らしを大切にしているという点で、「末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)」の教徒であるロムニー氏と敬虔なクリスチャンである自分の考え方には、共通するものがあるとしている。
ロムニー氏は家系的にモルモン教徒であるが、長く叩かれていた同教の「一夫多妻制」の歴史はすでに幕を閉じ、今では麻薬、アルコール、煙草、婚前交渉、不倫、ポルノ、同性愛などが禁止されるなど規律が厳しいことで有名。ブラピの母ジェーンさんは“彼のような高いモラル、ビジネス手腕を身に付けたファミリー・マンに投票しましょう”とロムニー支持を強く訴えた。
長男のブラッドは麻薬の使用を否定していない。そして恐らくは不倫行為によって、女優アンジェリーナ・ジョリーとデキてしまった。熱心なオバマ派で、カリフォルニア州でも同性婚の権利が認められるよう運動にも参加しており、アンジーとも婚約はしたものの挙式にはなかなか至らない。ジェーンさんと長男ブラピが残念ながら「水と油」の関係であることを確信した、というのは言い過ぎであろうか。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)