交通規制を厳しく取り締まりだした南アフリカ。そんななか、深夜のハイウェイでポルシェを乗り回していた親子が捕まった。このスピード違反の罰金、なんと人によって値段が違うのだ。
7月8日の夜中、南アフリカのヨハネスブルグ近郊にあるセンチュリオンで、ハイウェイを暴走する2台のポルシェが交通警察に捕まった。ポルシェに乗ってたのは父親(55)とその息子(20)で、2人は夜中にカーレースをしていた。息子は最高速度時速188km、父親はなんと時速234kmで走っていた。
最初に捕まったのは息子。彼は「自分は水泳のオリンピック選手だった(だから見逃してくれ)」と警察に懇願した。「現場の警察官の同情をかおうとしてウソを言ったのでは」と警察では全く取り合わずに罰金が課された。その横で猛スピードを出していた父親のほうもすぐに捕まり、後日裁判所へ出頭、危険運転とスピード違反について事情を聴取されることとなる。
警察によると時速180km以上の罰金は通常750から1000ランド(約7155円~9540円)程度だが、父親の場合スピードが出すぎていたので裁判所での審議が必要だそうだ。
ちなみに今年の3月に南アフリカで有名なラジオDJが時速182km(制限時速120km)で捕まった際には10000ランドの罰金だった。今回の息子と同じような速度にも関わらずこの大幅な罰金の違いについて、警察は今のところ回答を避けている。また今年の5月末にはある男性がフェラーリに乗り、時速212km(制限速度120km)で暴走していた。このときの罰金は80000ランドだった。この男性は以前もスピード違反で捕まっているため、この金額になったとのことだ。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)