超人気ドラマ『ER緊急救命室』で10年にわたり“アビー・ロックハート”を熱演、日本でも大勢のファンを獲得した女優モーラ・ティアニー(47)が初期の乳がんを患っていると判明したのは2009年のこと。診断を受けた日とそれに続く闘病を振り返り、モーラは「あれ以降、家族との時間をしっかり持つようになったわ。」と告白している。
モーラ・ティアニーが初期の乳がんであるとの診断を受けたのは、今から3年前の2009年のことであった。その後治療に専念するために出演が決定していたTVシリーズ『Parenthood』を降板。治療を終え無事に演技の世界に舞い戻ったのは、翌2010年のことであった。
そんな彼女が米誌『People』の取材に応じ、「乳がん」という診断結果を受けた瞬間を以下のように振り返っている。
「こう思ったのを覚えているわ。“私はまだ若いの。こんなことってありえないわ!”ってね。本当に奇妙な瞬間だった。」
この診断結果が出た後モーラは乳がん摘出手術を受けているのだが、手術は再建手術を可能にすべく皮膚をそのままに残すタイプのものだったという。だが摘出手術に続き3か月もの間、化学療法を受けなければならないと知らされ、モーラは大きなショックを受けたという。
「(化学療法は)楽しいものではないから。気分だって悪くなるし。でも健康管理をきちんとして運動をすれば楽になるわ。体を動かすことは本当に大事なの。」
そんな彼女は現在『Chemotherapy: Myths or Facts』と呼ばれるキャンペーンのスポークスマンを務めている。このキャンペーンでは患者やその世話をする家族らが化学療法によって受ける影響は個人によって異なることを認識し、臆することなく積極的に医師と対話することが大事だと広く呼びかけている。
ちなみに現在すでに治療を終えているモーラだが、年に一度は欠かさずMRIとマンモグラフィー検査を受けているそうだ。
「かつての私はその瞬間を生きるタイプだったわ。でも今では多くの時間を家族と過ごすようにしているの。それが(乳がんになる)前と大きく違う点ね。」
セレブの闘病、それに続く各種キャンペーンへの積極的な参加によって“定期的な検査を受けよう!”と勇気をもらう人は多い。モーラはすでにがん闘病をスタートしている人々に着眼、先の見えにくい闘病をサポートすべく日々まい進している。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)