台中市龍井区で、道路を横断しようとしていたお年寄り2人が、猛スピードで走ってきた車にはねられ死亡する事故が起きた。2人は数十年にわたり近所付き合いをしており、姉妹のようだったという。

事故があったのは今月23日午前、85歳の女性がゴミ出しから帰る途中、道路を横断しようとしているのを見た75歳の女性が、付き添って道路を渡ろうとしたが、道の真ん中まで渡ったところで、出勤途中の男が運転する車にはねられた。

警察の調べによれば、事故現場には30メートルのブレーキ跡が残っており、当時かなりのスピードが出ていたと予測されるという。また、この道路は信号や横断歩道が設置されていないため、かねてからスピードを出す車が多く、この1年だけでも3件の死亡事故が起きていた。

亡くなった女性たちの家族によれば、75歳の女性は日頃から世話好きな性格だったそうだ。2人の葬儀では、突然の死に怒りを抑え切れない家族が加害者の男に殴りかかる場面もみられた。
（TechinsightJapan編集部 片倉愛）