台湾の結婚式の風習に、新郎がリボンで飾った高級車で爆竹を鳴らしながら花嫁を迎えに行くというものがある。大安の日などにはよく見かけるおめでたい光景だが、このたび爆竹を投げ損ねて車が全焼する事故が起きた。

事故があったのは台南市佳里区の路上。6月30日午前7時ごろ、新郎や友人が6台の車に分かれて乗り、新婦を迎えにいくところだった。先導車に乗り爆竹を担当したのは新郎の兄で、交差点付近で路上へ爆竹を投げようとしたが失敗し、車内にあったほかの爆竹に引火。火は瞬く間に車に燃え移った。

新郎の兄と運転手はすぐに車を離れ、119番通報をした。駆けつけた消防隊による消火活動が行われたが、車は全焼してしまった。この事故で1人が軽いやけどを負ったという。また、新郎の乗った車はそのまま花嫁宅に向かい、結婚式は無事に行われたそうだ。
（TechinsightJapan編集部 片倉愛）