writer : techinsight

見て触って飲んで実感。開発者の熱い思いが結実した「GRAND KIRIN」

またもキリンビールがやってくれた。先に話題となった「一番搾り フローズン〈生〉」に次ぎ、今回、セブン&アイ・ホールディングスとタッグを組んで打ち出すのは、市場で好まれているライトな咽喉越しに敢えて対極をなした重厚感あふれるビール、その名も「GRAND KIRIN(グランドキリン)」。ブランド名を冠しているところからも、その自信のほどがうかがえる新作は、“一本で満足できるスペシャリティ・プレミアムビール”をコンセプトに、 飲みごたえのある豊潤なコクと深く香る余韻が持ち味だ。そして今回、味覚同様に重視したのがパッケージ。「プレミアムグラスボトル」と銘打った外観は、環境面に配慮した国内最軽量瓶の実用化ばかりか、デザイン性、飲み心地、販売時の利便性にまでこだわり抜いた。見た目も味も一切の妥協を許さない本品の誕生には、「こんなビールが造りたかった」という、醸造技術者と容器開発者の熱い思いが込められている。

「日本のビールには個性がないと感じていた」そう語るのは同社の醸造技術者・蒲生徹氏。8年前の入社直後、東欧を訪れた彼は、チェコビールが持つ甘味と苦みの絶妙なバランスに衝撃と羨望の念を抱いた。「こんなビールが日本にもあったなら」。国内を席巻する「スッキリ感」「ドライな飲み口」といった製品とは一線を画した、複雑なテイストと豊かな香りが楽しめるビールを造りたいと蒲生氏は静かな情熱を燃やし始める。

機が熟したのは2年前、「ビール愛好家が驚くような味覚」の追求が始まった。試行錯誤を重ね、同社では異例ともいえる200以上の試験醸造を経て誕生したのが、この「GRAND KIRIN」だ。同社商品において最大の麦芽量を使用することで豊潤なコクを表現し、また、ビールの魂ともいえるホップを仕込み段階の使用に加え、発酵過程でもさらに漬け込む独自の製法(ディップホップ製法)を採用。ずっしりとした飲みごたえと深く香る余韻は、既存品に決して迎合しない、まさしくオリジナリティあふれる味わいだ。

その味覚を最大限に引き出し、尚且つ国内最軽量となる瓶を造り上げたのは、同社勤続40年のベテラン、パッケージング技術開発センターの小田朝巳氏。これまでも、ビール大瓶の国内最軽量化に携わるなど、パッケージの中でもとりわけ瓶に長年関わってきスペシャリストだ。「開発のベースになったのは、工場勤務時代、見学に来るお客様のために世界中のビールを150種ほど集めて紹介した経験」と言う小田氏。それらのバラエティに富んだ形状や口径、ラベル等に心を奪われ、その後も休日を使っては自ら各国のビールをリサーチしたという。

そんな小田氏の豊富な知識と熱意が実を結んだ“作品”ともいうべきパッケージが、このビールのために生まれた「プレミアムグラスボトル」。国内最軽量の炭酸飲料向け330mlワンウェイ瓶を開発するにあたっては、「体感できる軽さ」を目指し、一般的な同容量瓶の200~250gに対して、手にするだけで圧倒的な違いが分かる140gを実現した。また、33mmという広口口径を採用することで、その名の通り、瓶でありながらグラス感覚の口当たりや香りが楽しめるのも、かつてない試みだ。さらに、「瓶ビールは陳列しにくい」という小売店の声に応え、500ml缶に胴径や高さを揃える設計にも配慮。加えて、高級感を演出する透明ラベルや栓抜き不要のマキシキャップ等、他とは一味違ったこだわりが随所に光る。

醸造技術者と容器開発者が「こんなビールが造りたかった」という「GRAND KIRIN」

この、開発者たちが本気で造りこんだ「GRAND KIRIN」が、いよいよ6月19日より全国の酒類取り扱いのセブン-イレブンで先行発売される。同時にWebでは6月19日から7月31日の期間中、SNSを使って友人に本品がプレゼントできるユニークな企画、「BEER to friends」キャンペーンも実施。「一日の終わりに今日を振り返りながら飲んでほしい」と開発者が言うように、頑張った日は特別なこの一本でグッと締めくくりたいものだ。

■「GRAND KIRIN」 http://www.kirin.co.jp/brands/grandkirin/
(TechinsightJapan編集部 大川佐和子)