世界中の音楽ファンに愛されたホイットニー・ヒューストン(享年48)が急逝してから約4か月。ここにきてかつての側近で親しい友人でもあったラッフルズ・ヴァン・エクセル氏が、死亡直後の様子を英紙『サンデー・ミラー』に激白して大変な話題となっている。
「ビバリー・ヒルトンのスイートに駆けつけると、ボディーガードのレイがホイットニーの胸部を圧迫し蘇生させようと試みていたのです。」
ホイットニー・ヒューストンが死亡したときの状況をこのように語るのは、かつての側近で親しい友人でもあったエンターテイメント・コンサルタント、ラッフルズ・ヴァン・エクセル氏である。ホイットニーの逝去した日はインフォマーシャルの撮影のため同ホテルに滞在していたそうだが、彼女の部屋を訪ねた際にはすでに大変な事態となっていたのだ。やがてボディーガードの努力の甲斐なく、ホイットニーは死亡。浴槽から担ぎ出され床に横たわっていたホイットニーの亡骸に、エクセル氏はタオルをかけたのだという。
「このときレイは立ち上がり、頭を振りながら泣いていました。それから1分も経たないうちに警察と救急医療隊員らが到着し、除細動器を用い心臓を蘇生させようとしていましたが、浴槽からお湯が流れ出ていたため不可能でした。ホイットニーが横になっていたカーペットも水浸しで、全員が感電する危険性があったからです。」
その後亡骸は居間に移動され、警察の命令で全員部屋を出るように命じられたという。家族はみな大変なショックを受けていたため遺児ボビ・クリスティーナ(19)に付き添ったエクセル氏だったが、突然の悲劇にボビもまた憔悴しきっていたそうだ。
「ボビ・クリスティーナの部屋に行くと、彼女は泣き叫んでいました。“マミーは死んでしまったの?”そう聞かれ、私は“今、マミーは治療をしてもらっているところだ。”と返事をしたのです。ホイットニーの死を伝える役になど、私はなりたくなかったのです。」
エクセル氏はホイットニーの元夫ボビー・ブラウン(43)にも連絡し急逝を知らせたが、ボビーは大変なショックを受け「これは悪い冗談なんだろ?」と泣きながら述べていたという。
ボビ・クリスティーナにはその後、家族のひとりがホイットニーの死亡を伝えたそうだ。彼女はひどく取り乱し、エクセル氏の提案で救急車が呼ばれたらしい。
「ボビはひどい状態で、息ができないとも言っていました。あの日の彼女は、何かを飲んでいたのかもしれません。医者は落ち着かせるために何かを飲ませようとしたのですが、ボビはそれを拒んだのです。本当にひどい状態でした。」
ちなみに24年もの間ホイットニーと親しい交友があったというエクセル氏は、残念ながらホイットニーのコカイン依存には最後まで気付いていなかったという。
「それを知ったときは、とてもショックでした。腹も立ちましたよ。“ホイットニー、みんなを騙したな!”って思いましたから。」
またホイットニーの死後、「“ホイットニーの部屋からコカインを始末したのは自分”とエクセル氏本人がオランダの新聞に証言した」という報道もあったのだが、これについては誤報だったようだ。エクセル氏はそれを濡れ衣とした上で、次のように証言している。
「警察から許可が出た後、ホイットニーの持ち物をホテルの部屋から出すのを手伝っただけです。部屋を掃除してもいないし、したという証言もしたことはありません。」
だが、どうして今になってホイットニー逝去直後の様子をメディアに明かす必要があったのか。ホイットニーと親しかっただけに“身の潔白を改めて証明したかった”ということかもしれないが、ホイットニーの死に一番衝撃を受けた遺族らは、ただ静かにホイットニーの死を悼みたかったはずである。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)