ブラッド・ピットが、あの有名な香水「シャネル No.5」の顔になることを先日お伝えしていた。しかしそんな彼の新作映画は、意外にも血なまぐさいギャングものであるようだ。
アンドリュー・ドミニク監督による、ブラッド・ピット(48)主演の新作映画『Killing Them Softly(原題)』が、9月の全米公開を待たず、このほど開催された「カンヌ国際映画祭」で上映された。
“ジャッキー・コーガン”という、かつて挑戦したことのない冷血非道なギャングの役を演じたブラピ。米誌『People』によれば、カンヌでは残虐なシーンが満載だというその映画に対しての批判の声も多くあがっており、しかしブラピは記者たちにこう反論したそうだ。
「バイオレンスはギャングの世界ではすでに認められている。殺人だって犯罪には付き物だろう。一般の人だって、皆それなりに何かを殺しながら生きているんだと思うけれどね。」
「たとえばハンバーガー。僕たちの口に入るために牛がどんな風に殺されているか、見たことはあるかい? 本当に恐ろしい暴力的な光景だよ。僕たちはそういう世界に生きているわけさ。僕としては、人種差別主義者を演じるより精神的にはよほどラクだったね。」
俳優業を引退してプロデューサー側に徹するという発言は記憶に新しいが、血気盛んなそうした役をはじめ、いまだ役者稼業を楽しんでいるようにも見えるブラピ。来年公開予定の作品も4本あり、女性ファンが目を背けてしまうような残忍なギャング映画が彼の引退作品とならないことに、ファンとしては少しホッとしている。
なおカンヌ滞在中、ブラピはカイリー・ミノーグ、クリス・タッカー、レイ・リオッタ、Diddyことショーン・コムズ他多数のセレブを招待するパーティを開いたという。最近、ファミリーマンに徹するあまりこの手の話題がなかったブラピだが、業界の人々ともそれなりに仲良くやっている様子だ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)