去る2月11日に、わずか48歳にしてこの世を去った歌姫ホイットニー・ヒューストンの遺児ボビ・クリスティーナが珍しく公の場に姿を現した。その場はラスベガス。日曜日に開催されたビルボード・ミュージック・アワードの華々しい会場であった。
先日開催されたビルボード・ミュージック・アワードの目玉のひとつに、今年2月に急逝した歌手ホイットニー・ヒューストンを偲ぶトリビュートがあった。コメディ女優ウーピー・ゴールドバーグ(56)は「ホイットニーが大好きだったの。」と語り、次のように続けている。
「全てのパフォーマーが欲し、必要とし、さらには実際に得るべきもの。それは愛だわ。そしてここにいる多くの人々がホイットニーのことを愛していた。たとえ(生前の)ホイットニーに愛を示すことがなかったとしても、今こそがチャンスよ。だって今晩、私たちは彼女への愛を示すんですもの。ホイットニーに、最高の愛を贈るのよ。」
ホイットニーの遺作となった映画『Sparkle(原題)』で、娘を演じた女優らがホイットニーのヒット曲を熱唱。会場はまさに感動の渦に包まれたのだが、その後ホイットニーの遺児ボビ・クリスティーナがパット・ヒューストンと共に登場した。亡き母に代わり『ビルボード・ミレニアム・アワード』を受けるや、ボビは会場のパフォーマーらに心からの謝辞を述べた。
「(母の死後)私たちを支えてくださった皆さんに感謝します。」
「良いときのみならず、辛いときも支えてくださりました。」
「こんなにたくさんの愛情をお示しいただいたことに、感謝いたします。母には愛される価値がありました。もう母のような人は、決して現れることはないでしょう。」
薬物依存や自殺願望、はたまた血のつながらぬ“兄”との禁断のロマンスなどなにかと話題の多いボビだが、母の死を乗り越え少しずつ前に向かって歩き出していることだけは間違いないようだ。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)