「大好きなクリス・ハンフリーズ選手に会いたい!」大事な人のそんな夢を叶えたいと願う心優しい少女らが、Facebookにとあるページを立ち上げた。未分化大細胞型リンパ腫に苦しむ“大事な人”の名前はKaely Kwitekちゃん。16歳のチアリーダーというが病気はすでにステージ4まで進行している。そんな中、クリス・ハンフリーズ(27)を敬愛するKaelyちゃんのために少女らはクリスのマネージャーにメールを送付。さらにFacebookやTwitterを通じ“クリスに気づいてもらえるよう、この運動を応援してほしい!”と世界中の人々に訴えかけたのだ。
「僕よりもっと大きな問題を抱えている人に、僕との関わりが重要だと思ってもらえるなんて光栄なこと。」
「Kaelyちゃんほど強くなれる人なんて、そうはいない。もっと多くの人が僕に加わってTeam Kaelyをサポートしてほしいんだ。」
わずか16歳のリンパ腫患者Kaely Kwitekちゃんが自身との面会を切望していると知り、クリス・ハンフリーズはこのようにコメントしている。
クリスの大ファンというKaelyちゃんがリンパ腫のステージ4と判明したのは2月のこと。容姿端麗でチアリーダーとしても活躍していたKaelyちゃんの病気は重く深刻だが、そんな彼女を励ましたい一心でクリスは素晴らしい提案をしている。クリスはKaelyちゃん本人とメールのやり取りをし、今月行われるニュージャージー・ネッツの試合にKaelyちゃんをゲストとして招待したのだ。
このようなセレブらの動きが、FacebookやTwitterの普及と共にずいぶん広がっている。先日は歌手テイラー・スウィフト(22)が白血病のファンに“ACMアワード授賞式に一緒に行きましょう!”と誘い話題になったばかりだ。残念ながらファンの少年は直前に体調を崩しこのプランは実現しなかったが、テイラーは「この埋め合わせはきっとするからね!」などとツイートし少年を励ましている。また歌手ジャスティン・ビーバー(18)は非定型奇形腫様/ラブドイド腫瘍に苦しむ6歳の少女との面会を果たし、大きな話題となった。彼のマネージャーによると、ジャスティンはこのような交流を行う際には「カメラで様子を撮影、報道したりはしないで。」とわざわざ事前に依頼することもあるそうだ。イメージアップ戦略と捉えられることを嫌ってのことだろうが、すでにチャリティに余念の無いジャスティンらにそのような魂胆があるとみるメディアなど無いも同然。今回のクリスの粋な提案についてもメディアは極めて高く評価している。
このような動きが今後もどんどん盛んになれば素晴らしい。ちなみにKaelyちゃんはニューヨーク在住というが、クリスの試合に招待されたKaelyちゃんとその家族の旅費は全てクリスが支払う上、試合後には待望の面会も予定されているそうだ。何の心配もせず会いに来てほしい。そんなクリスの優しい計らいに、記者も思わず感動してしまった。
病気に負けないで! そう切に願うクリスだけに、Kaelyちゃんが客席で応援する試合ではスーパープレイを連発するのではないだろうか。Kaelyちゃんが病気に負けることのないよう、クリスのみならず世界中の人々が祈っている。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)