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医療ミスはあってはならないことだが、手術中に医療器具が患者の体に置き忘れられたというケースはよく耳にする。今度は中国湖北省宜昌市にある第一人民医院で、蓄膿症の手術を受けた男性が術後に注射器を吐き出した。
この男性患者(54)は先月20日、長期の鼻づまりを訴えて病院を訪れたという。病院では蓄膿症と診断し、全身麻酔の内視鏡による手術を行った。手術は無事成功したが、術後、口と鼻から出血が始まり、喉に強烈な痛みを感じるようになった。吐血症状もみられたが、医師は術後の正常な反応だと判断し、男性に我慢するように伝えた。
しかし、吐血を繰り返していた男性が異物を吐き出した。見ると長さ8センチはあるプラスチック製の注射器の筒で、男性は異物によって喉を傷つけられ、器官が腫れてしまったそうだ。
今月21日、病院側が明らかにした調査報告によれば、手術当時麻酔医が口腔内咬傷を防ぐために注射器の筒を置いたが、術後取り出すのを忘れたため、患者の食道に入ってしまったということだ。また、担当医や麻酔医については、数か月分のボーナスカット処分にするという。
なお、男性はすでに回復しており、病院側とも和解している。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)