結婚69年の91歳夫婦、9日違いで旅立つ「夫の最期、妻は手を握って離さず」…
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数年前、日本では「切り身の魚の絵を描くこども達」が話題になったが、最近の香港では「リンゴやバナナは白い」と思っているこども達が急増しているという。こども達の前に常に誰かがきれいに皮を剥いて、食べやすく切ったものが出されるからだ。
香港に住むある中学生のこどもは、いつも父親に髪を洗ってもらっており、父親が出張などで留守の期間は洗髪をしない。少し前には、多くの人で賑わう街中で、腰に手を当て数分間に渡り両親に説教をするこどもの姿が目撃されたこともあった。
香港では、こうした”溺愛されたこども”を「港孩」と呼び、最近の社会現象として問題視している。「港孩」をタイトルにした本も発売され、その中では港孩の”3低”として、自立能力の低下、EQの低下、抗ストレス力の低下が指摘されている。
また、著書『港孩』によれば、「港孩」の大きな特徴は、ほとんどのことに関しての無反応だという。何も気にせず、何も考えず、何も要求せず、典型的な答えは「わからない」。基本的に性格が良く、浮世離れしたところがあり、特に傷ついた経験もない。
こうした「港孩」の急増について専門家は、その親自身が「港孩」であることが原因だと話す。そして、我が子を「港孩」にしないためには、こどもに自分でやってみる機会を与え、失敗の中から学び、自信をつけさせることが大切だと話している。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)