普段は釣り人などでにぎわうとあるビーチ。この日は警察官が駆けつけ早朝から騒々しかった。ビーチに3人の遺体が見つかったからだ。砂の中に埋められていた遺体はいずれも拷問された跡があった。

3月15日の早朝、ケープタウンのタウンシップ近郊にあるビーチで、砂に埋もれた遺体が発見された。発見者はパトロールしていた警察官。最初発見された遺体は2体、その後の捜索でもう1体が発見され、計3体となった。遺体はいずれも男性、身元も判明し、それぞれ20歳、25歳、28歳の若者であった。

3月16日の地元紙では、この3人はプラズマテレビを盗んだために地元の住民によって殺害されたと掲載、今までに4人が逮捕されていることがわかった。殺害された男性3人は、3月14日午後にどこかへ連れ去られ9時間以上の拷問を受けたらしい。検死の際も体中に無数の傷があったという。

また、匿名の警察官の話では、殺害に使用された複数の棒状の凶器や、無理やり飲ませたと思われる化学薬品の入った容器なども発見されている。逮捕された4人は、誘拐殺人の罪で起訴されることとなる。警察では自警団によるリンチも考慮しており、さらなる逮捕者が出る可能性もあると推測している。
（TechinsightJapan編集部　FLYNN）