中国四川省成都市にある遊園地で、ジェットコースターに乗車した女性が頸椎を損傷する事故が起きた。女性は病院へ運ばれたが、半身不随の状態だという。

ケガをしたのは成都市内に住む39歳の女性で、今月6日午後2時頃、同僚の女性と一緒にジェットコースターに乗車した。女性はジェットコースターに乗るのは初めてだったそうだ。女性はケガをした時の状況について、「ジェットコースターがスピードを上げて昇っている時に、首が“カクッ”と鳴った。その後気を失った」と話している。

一緒に乗っていた同僚の女性は、ジェットコースターが停止しても女性がなかなか降りてこないので様子を見に行ったところ、気を失っていることに気付いた。何度も呼びかけると、女性は意識を取り戻したが、全身が動かずしばらくの間は声を出すこともできなかった。

その後、女性は遊園地の医務室に運ばれたが、医務室のスタッフは“少し休めば回復する”と判断し、「病院へ行く必要はない」と話したそうだ。しかし、2時間経っても回復する様子がなかったため、市内の緊急脳外科センターへ運ばれた。

脳外科センターによれば、当時女性は頸椎損傷による全身不随の状態だったという。現在は、左手と左足が少し動かせるようになったが、右半身の回復は難しいとみられている。女性の家族は、遊園地側に対し入院治療費の支払いを要求しているが、遊園地側はこの取り扱いについて現在検討中とのことである。
（TechinsightJapan編集部 片倉愛）