『Xファクター・USA』で、ホストや審査員の意外な降板劇が続いていることをお知らせしていたが、『Xファクター・UK』もかなり揺れている。次のシーズン9では、審査員席から元「デスティニーズ・チャイルド」のケリー・ローランドが消えると言われている中…。
昨年秋に米国に上陸した『Xファクター・USA』では、“これまでの経験を生かして1stシーズンの審査員に”と抜擢されたシェリル・コール(28)。海を渡り赴任したまでは良かったが、「お国訛りが耳につく」という悲しくなるような理由であっという間に降板を言い渡され、傷心の帰国となっていた。
一方オリジナルの『Xファクター・UK』では、総指揮官サイモン・コーウェル(52)がここまでのルイ・ウォルシュ、ゲイリー・バーロウ、トゥリサ・コントスタヴロス、ケリー・ローランドという審査員の顔ぶれに不満をあらわにし、“もっと大胆さが必要”とメンバーの刷新を強く主張している。
英紙『デイリー・ミラー』はそんなサイモンについて、続投に関心を示していない審査員のケリー・ローランドに代わり、シェリル・コールに「戻ってきて欲しい」と真剣に打診していると報じた。問題は、シェリルのプライドをひどく傷つけた『Xファクター・USA』での降板劇。彼女はその後のインタビューで、「Xファクターなんて全く見ない」と冷たく話していたくらいである。
だが、そこはエンタメ界の大物プロデューサーのサイモンのこと。シェリルとは関係の修復に努め、すでに和解したとし、「シェリルが番組に戻ってくる可能性は100%あり得ますよ。あとは彼女の気持ちひとつです。彼女も、また僕と一緒に仕事をしたいと思っているんじゃないかな」と、英大衆紙『サン』にかなり自信ありげに話している。
だが“Once bit, twice shy.”というではないか。一度タイヘンな思いをしたことに関し、人は次から必要以上に警戒するものなのだ。サイモンの説得は、まだまだシェリルの凍った心を溶かすには至っていないのではないか。シェリルが、手放しでサイモンと一緒の仕事を楽しみにしているのであれば、もうとっくにYesの返事が出ているようにも思うのだが…。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)