デヴィッド・ベッカムが、ロールス・ロイス製2ドア4シーターのコンバーチブル、“ファントム・ドロップヘッド・クーペ”をロサンゼルスの街でお披露目したのは、2008年6月のことであった。60万ドル(当時は6千数百万円)も支払ったというその見るからに立派でどデカイ車が、なんとオークションサイトeBayに出品されてしまった。
3年半は走ったものの、走行距離はたったの9,517kmだというベッカムの“ファントム”。6速ATの6750ccV12気筒エンジンと最新テクノロジー、最高の材料を用いた内装とフル装備が自慢で、このような超お買い得車は珍しいであろうが、eBayでは32万9000ドル(約2500万円)からオークションがスタート。米国の景気の悪さを反映しているかのようだ。
ベッカムがこの車を手放す理由は、同社が09年から販売して好評の“ゴースト(Ghost)”に乗り換えたくなったからというもので、こちらは4ドア車。ハーパー・セブンちゃんも誕生した大所帯のベッカム家では、4ドアの方がラクかも知れない。また“ゴースト”は、0-100km/hの加速タイムが4.9秒と“ファントム”より1秒速いそうだ。
“あのベッカムが運転した超高級車”という付加価値で、どれほどまで値が競り上がるかが見ものであろう。ちなみにベッカムはレンジローバー、ポルシェも愛車にしている。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)