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2月25日、南アフリカ国民がネルソン・マンデラ氏の容体を気にしていた同じ頃、ジンバブエのムガベ大統領は88歳の誕生日を盛大に祝っていた。大統領年齢制限も一蹴しているあたり、国民の安泰は遠いようだ。
ムガベ大統領の誕生日パーティはジンバブエ東部の国境近くにあるムタレという場所にあるスタジアムで行われた。公式発表によると、2万人以上の人々が出席したといわれている。パーティは美女コンテストから始まり、サッカーの試合、ジンバブエのトップミュージシャンによるコンサートと夜遅くまで続いた。誕生日ケーキは、ムタレの町を囲む山やワニ、ビクトリアフォールズにデコレートされたもので地元の会社が提供した。国民の中には「長寿の大統領」や「アフリカのライオン」などと褒め称えたポスターで誕生日を祝う者もいた。
もちろん国民の窮乏など気にしない大統領、パーティの費用は100万USドル以上だったそうだ。
ちなみにジンバブエでは大統領の年齢制限をつけてはどうかという、ジンバブエ憲法改正を唱える立法者らがいる。もちろんムガベ派は反対だ。政府のメディア発表では、長期の統治者である88歳のムガベ大統領を蹴落とそうとする動きがあり、反ムガベ派による陰謀であると述べている。「年齢制限を70歳までとする」と改正したい立法者らに対して、こういった提案は早計であり、大統領はこの改正にサインをすることはないと強調、さらに国民はこのことに混乱を起こさないよう注意を呼びかけている。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)