ジンバブエで4人の中国人が逮捕された。彼らは絶滅危惧種に指定されている亀を毎日のように食し、さらにその肉を売っていたのだ。
南アフリカの動物虐待防止協会(NSPCA)は、2月16日、中国人男性4人が絶滅危惧種の亀を40匹殺害していたため、虐待防止法違反で逮捕されたことを発表した。この亀はベルセオレガメといい、最近生息数が激減しているために絶滅危惧種に指定されている。警察が捜索したときには、家の中に40匹の亀の残骸、13匹の生きた亀、そして亀の肉があった。どうやら、ベルセオレガメを毎日のように食卓に出していたようだ。
ジンバブエに住む中国人コミュニティでは初の逮捕者だった。逮捕後この村に住む人々は、逮捕された4人は中国人に亀を売っていたことを証言した。また、亀の肉を売るために沸騰したお湯の中に入れ、甲羅をはずしていたという目撃者もいる。警察の捜査によると、4人の逮捕者はドラム缶2つに大量の亀を入れ、えさも水も与えないで保管していたことも判明した。
この中国人らはジンバブエに違法入国しており、首都ハラレから300キロほど離れたビキタという地域の小さな鉱山で就労ビザもなく働いていた。
現在、中国企業がジンバブエの建設業、鉱山関係に続々と進出している。そのため、中国人コミュニティが増加しているエリアでは、蛇や食用ガエル、犬などを売っている中国人がいるという村人からの報告もある。ジンバブエ当局では、ジンバブエに住む中国人に対して「ジンバブエの規範に基づいて行動すること」と、中国人の多く住む鉱山地域などに対して「非慣習的な食料を売買しない」ように警告している。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)