writer : techinsight

独りよがりの恋で傷つかないために。性別を超えて。まずは“同志”になってみる。

「恋愛に駆け引きはつきもの」とはよく言われるが、いざ自分が「渦中の人」になったとき、頭はそこまで冷静に働くものだろうか。想いを成就させたい一心で、相手のことも周囲のことも、そして肝心な自分自身のことすら見えなくなる。そんな経験は誰しもある。残酷なようだが、このような状態に陥った想いはたいがい実ることはない。独りよがりの恋愛は相手に忌み嫌われ、結果自分をひどく傷つける。

ずっと想い続けている男性がいる。やっとうまく行きかけたところで、彼の仕事に転機が訪れ、彼は一転「女どころじゃない」状態になる。こんなとき彼が必要とするのは優しく支えてくれる女性だろうか。それとも同じ気持ちで仕事に打ち込む同僚だろうか。多くの場合は後者だ。「女どころじゃない」彼の前で“女”を見せつけてもうっとうしいだけ。このタイミングでのあなたの役割は、仕事上で同じ志を持つ同志だ。

別れた相手と復縁したい。そんなときのあなたの役割は「よき相談相手」だ。もし相手に新しい恋人ができたとしてもあきらめることはない。新しい恋愛に悩みや疑問を持ったとき、これまでの自分の恋愛姿勢を誰よりも知っているのは前の恋人であったあなた。別れ方にもよるが、二度と顔を合わせられないようなひどい別れ方でない限り、恋人ではなく新しい恋のアドバイザーになることはできる。これも前述の仕事上の同志と同じ。頼もしい仲間という役割だ。

これだけでは自分が耐えるばかりで片思いも復縁も先に進まない。そう感じるかもしれない。しかし、いずれのケースも相手は少なからず悩み、助けを必要としている。幸か不幸か悩みの種はあなたではない。だからこそニュートラルな立場で応援することができ、相手もあなたの好意を素直に受け入れることができる。そして、相手が辛い状況を克服した時、応援してくれたあなたは相手にとって恋人同士だった頃よりも特別な存在になるはずだ。その時改めて絆を深めた恋人同士になるか、性別を超えた友人になるかは分からない。しかし、独りよがりで恋を失うよりもはるかにあなたの心は前向きになれるはずだ。

日々、多くの恋愛相談を受けることを職業とする占い師も、まずはどのような場面においても冷静に想像力を働かせ、いま自分がどの役割を担うべきかを知ることが大切だと口をそろえる。今回アドバイスをもらったのは電話占い「シエロ」<http://dsa.clisys.info/?m=3G0089&guid=on>の占い師たち。30万件を超える鑑定実績と80%のリピート率で会員数29万人を誇る。(いずれも同社調べ)

恋とは相手があってこそ成立する。そして人には様々な事情がある。あなたの姿が想う相手の眼中に入っていなかったら、けしてそのなかに無理やり入り込もうとしてはいけない。相手にも同じように自分を想って欲しいのなら、まずは相手の立場になりきることだ。ここではけして恋愛における駆け引きを推奨しているのではない。相手の求めるものを知り、それを相手に与えることで距離を縮める。駆け引きではなく、思いやりと想像力で想いを成就させてほしい。
(TechinsightJapan編集部 Emma Chu)