歌手ホイットニー・ヒューストン(享年48)の急逝を受け世界中のメディアが騒然とする中、彼女と親しい付き合いのあった友人が米誌『People』の取材に応じ、ホイットニーの心的ストレスがいかに大きかったかを告白した。
「ホイットニー・ヒューストンの声はダメになってしまっていたし、復帰も思ったようには行きませんでした。それもこれも、彼女の声が昔とは変わってしまっていたからです。」
米誌『People』にそう語ったのは、ホイットニーが生前親しくしていたという友人の1人である。歌手としてのみならず女優としても華々しい活躍をしたホイットニーは、最新映画『Sparkle(原題)』でスクリーンにも復帰間近であったが、8月の全米公開を待たずして急逝してしまった。だが完全復活を切望する周囲の声と期待は、ホイットニーにとって大きなプレッシャーになっていたことも事実らしい。
「ホイットニーはプレッシャーに直面して苦しんでいました。(2009年の)復帰アルバムを制作していたときから私には分かっていましたが、ホイットニーの声はもうダメになってしまっていたのです。そのことで彼女は悩んでいました。」
2010年に行ったコンサートでは評価も散々。ファンの失望も大きかったと報じられたが、美声を失ったホイットニー本人が誰よりも心を痛めていたようだ。
すでに検死解剖も終わったと伝えられるホイットニーであるが、死因の特定にはまだ数週間かかる見込みという。耐え難いプレッシャーからは永遠に開放されたホイットニーであるが、愛してやまなかった娘ボビ・クリスティーナ・ブラウン(18)のことだけは気がかりだろう。遺された家族とファンにできること。それはホイットニーの遺した名曲の数々を胸に刻み、前を向いて歩み続けることかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)