長きにわたり世界中で愛された歌手ホイットニー・ヒューストン(享年48)が突然この世を去ったのは、2月11日のこと。家族らが大変な哀しみに打ちひしがれる中、無事に葬儀を終えた。家族やファンもこれからようやく落ち着きを取り戻そうというとき、米人気雑誌『National Enquirer』が棺で安らかに眠るホイットニーの写真をカバーに掲載するというまさに暴挙に出た。この動きに数多くのメディアは猛反発。雑誌のやり方をおおいに批判すると同時に、「いったい誰がこのようなプライベート写真を雑誌に譲り渡したのか?」という点にも注目していた。中でも疑いの目を向けられたのは葬儀場スタッフであったが、このたびその噂を一蹴すべく猛反論している。
葬儀場で働く何者かが、棺で眠るホイットニー・ヒューストンの写真を人気雑誌に売りつけたのでは? この疑惑にひどく困惑しているのは、Whigham葬儀場のCarolyn Whighamさんである。
「あの写真は私達が撮影したものではありません。写真を売りつけもしていません。そのようなことを、するはずがありません。」
Carolynさんは米紙『New York Daily News』に対してそう述べている。このような形でホイットニーの亡骸が晒されたことにひどくショックを受けているというCarolynさんは“ホイットニーは私の友人だった。”と明かした上で、以下のようにも語る。
「私はロサンゼルスに飛び、検視局からホイットニーの遺体を引き取ったのです。ホイットニーを守るためにできることは全てやりました。」
ホイットニーの遺体にはセキュリティスタッフが24時間付き添っていたが、家族が対面する時間だけはセキュリティもその場を離れていたのだという。
「セキュリティの人間がずっと現場にいました。彼らは眠る時でさえ亡骸のそばにいた。(家族の対面時間以外に)遺体だけが残されることはなかったのです。」
セキュリティスタッフや葬儀場の職員が撮影した写真でないとしたら、次に疑いをかけられるのは家族であろうか。『National Enquirer』誌がこのような暴挙に出たことより、家族らの信頼関係までが大きく揺らぐことになりそうだ。天国のホイットニーは、悲しい涙を流しているはずである。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)