ハーレクイン。カナダに本社があるハーレクイン・エンタープライゼス・リミテッド社による女性向け恋愛小説を出版する出版社名だが、社名よりもジャンルとして認知している方も多いのではないだろうか。ストーリーははっきり言ってベタだ。しかし何十年にもわたり変わらず世界中の女性達が恋愛に求める根本的な欲求にストレートに応えてきた。それがハーレクインの最大の魅力だ。日本では漫画化もされ、アラサーやアラフォーに大人気だ。しかし、店頭で手に取るのはちょっとハズカシイというあなたに、電子書籍で読むことのできるおすすめのタイトルをご紹介しよう。
一冊目は「最後の船旅」。こちらは、余命を宣告された少女ウェンディ・ブラウンを主人公としたストーリー。主治医の勧めもあり、助かるすべもないという絶望感とともに幼い頃からの夢であった世界旅行へ豪華客船で旅立つウェンディ。しかし、彼女の美しさは他の乗客の視線を釘付けにし、いつしかその面立ちから女優レニーズ・マヴァロではないかとウワサに。レニーズは撮影が一段落すると一時の愛を求め長旅に出ることで有名と知り、船で出会った無愛想な男性ガースがレニーズだと思い込んでいることを利用して付き合うことを決めるのだが・・・。女子ならば多くが一度は夢見る長旅のアバンチュール。果たして主人公はこのまま悲しい旅の終わりを迎えてしまうのか、それとも・・・?何より特筆すべきは、アラサー・アラフォー女子が幼い頃少女漫画誌で活躍していた原ちえこ氏が画を担当していること。あの頃と変わらぬ絵柄でハーレクインを描く原氏の漫画に、不思議な感覚を覚えながら思わず読みふけってしまうこと間違いなし。
続いて二冊目は、これまたアラサー・アラフォー女子にはなじみが深いであろう漫画家いがらしゆみこ氏が絵を描く「デイジー・メイ」。有名建築家マルコム・スチュアートが設計した屋敷の芝生貼りを依頼された少女ジューディー・キャンベルは、納品先で出会ったパンチの真っ直ぐな魅力に惹かれていく。しかし、彼こそがマルコム本人で合ったことを知り、傷ついたジューディー。華やかな世界で生き、結婚というものに抵抗を持つマルコムと、両親が営む造園会社の設計者として活躍し家族の大切さを知るジューディーは、お互いに惹かれ合いながらも素直になれずにぶつかってばかり。同じ想いを抱きつつも、互いの価値観の違いが障害となりぶつかり合う二人の結末とは?誰でも夢見る身分違いの切なくももどかしい恋愛ストーリーに、現代の問題でもある価値観の違いというエッセンスが加わった本作は、恋愛に悩める女性にこそ読んでほしい。
最後は、ハーレクイン漫画の中でも人気が高い「花嫁は絶体絶命」。こちらは、両親を亡くし、弟フィルと日々を過ごしていた主人公キャサリン・スザンナ・カニンガム。しかし、その弟の放蕩のせいで莫大な借金を背負い死刑囚と結婚をすることに。夫として牢獄で一日だけの新婚生活を過ごした悪党ブラック・ジャック・スタンドンは、実は無実の罪を着せられた公爵家の子息ニコラス・フランシス・チャールズ・リドゲートだった。彼と一晩を過ごし彼の無実を信じるキャサリンは、無実を証明するために奔走することになる。ニコラスの死刑まではあと一週間。果たして運命やいかに?これまた定番の美女と野獣ストーリーだが、白馬の王子様が・・・なんて夢見ていた女性なら若かりし頃の自分に時間を巻き戻し重ねあわせてしまうのではないだろうか。
アラサー・アラフォーともなると、さすがに書店でハーレクイン漫画を手にレジへ・・・というのはちょっと勇気がいる。だが、電子書籍であればそんなことは気にせずに、心置きなく堪能することができるのだ。絵のある漫画は感情移入が簡単、小説も読みたいが日々の仕事で疲れた身体にはサラっと読めて別世界に導いてくれるハーレクインを楽しみたい、そんな心が潤いを求めているアラサー・アラフォー女子の皆さん、まずは0円お試しでページをめくってみては? きっとあなたが憧れていた恋愛シチュエーションと出会えるであろう。
■作品詳細
「最後の船旅」
http://www.papy.co.jp/cnt/?ac=a-r153c1cf878&pg=
/renta/sc/frm/page/topics/harlequin.htm%3ftid%3D2222%26rsi%3Dc
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http://www.papy.co.jp/cnt/?ac=a-r153c1cf1&pg=/renta/
(TechinsightJapan編集部 北島要子)