TVシリーズ『30 ROCK/サーティー・ロック』への出演で日本でも人気の俳優トレイシー・モーガン(43)が、出席していたサンダンス映画祭で体調を崩してしまったようだ。スピーチを行った後に意識不明に陥ったというトレイシーは、そのまま病院に救急搬送されたと報じられている。
トレイシー・モーガンが病院に救急搬送されたのは日曜日のこと。現在ユタ州パークシティで開催されているサンダンス映画祭に出席していたトレイシーは、スピーチを行うもいつもの様子とはかけ離れていたようだ。そのため芸能サイト『TMZ』は「完全に泥酔しているように見えた」とも報じていたのだが、どうやらそれは完全な誤解であった。搬送先の病院、パークシティ・メディカルセンターの代表によると、搬送されたトレイシーの体内には“酒やドラッグを摂取した形跡はゼロだった”とのことである。
またトレイシーの広報担当者によると、このたびの体調不良はパークシティの標高が高いこと、それに疲労が重なったせいということだ。「トレイシーが酒を飲んでいたといった類の報道は全て嘘です。」とも広報担当者は語っているが、気になるのはやはり2年前に受けた腎臓移植手術の影響である。トレイシーは1996年に糖尿病を患っていることが判明しているが、体調不良を自覚するようになったのは2009年のこと。その後は体調に気をつかっていたようだが、2010年には腎臓移植手術を受け『30 ROCK/サーティー・ロック』の撮影を休まざるを得ない時期があったのだ。
幼少時代はひどいいじめにあい、「いじめっ子に殴られないようにお笑いのセンスで笑わせてみせた。」というトレイシー。苦労しながらも磨き上げたコメディセンスと優れた演技力で今やハリウッドの人気俳優であるだけに、一日も早い回復と復帰を願いたい。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)