数々の栄えある賞を受賞してきた人気カントリー歌手ガース・ブルックス(49)が、オクラホマ州にある病院を提訴する決意をしたという。一体何が起こったのだろうか。
全米で不動の人気を誇り日本でもファンの多い歌手ガース・ブルックスが、今まさに激しい怒りに震えている。
今から7年前、2005年のこと。ガースはオクラホマ州ユーコンにあるIntegris Canadian Valley Regional Hospitalという名の病院に50万ドル、日本円にしておよそ5000万円もの寄付をしたのだという。「(ガースさんの)亡くなったお母さん、Colleen Brooksの名前をつけた建物に使わせてもらいます。」という病院サイドの言葉を信じて小切手を手渡したと主張するガースだが、その3年後には病院サイドの態度が豹変。ガースによると病院サイドは「頂いたお金は病院側が必要とするものに使わせてもらう。」などと主張し始め、それ以上の議論には応じようともしなかったらしい。ちなみにガースの母は1999年にガンで逝去している。
一方病院サイドはガースの主張を真っ向から否定し「寄付は匿名だったし、何の条件もなかったはず。」などと反論。さらには小切手を病院側に渡した後になって、ガースがアレコレと条件を加えてきたのだと主張している。だが、ガースは「寄付をせがんできたのは病院のほう! 病院側は建物についても確認していたし、完成予想図まで見せてきた。」などとさらに主張し、両者の言い分は完全に食い違いをみせている。この一連のやり取りを経て、ガースは寄付として病院に渡した50万ドルを全額返金するよう求めている。
セレブのチャリティ活動が大きく注目される中、このような訴訟が起こるとは何とも残念な話である。寄付を出す側、受けとる側の双方に誤解がないよう徹底しておく必要があったのではなかろうか。アメリカ人は金の絡む話になるとよく“Get it in writing.(書面に書いてもらえ。)”などと言うが、50万ドルという大金が動いたというのに用途は口約束で済ませていたというのも良くなかった。
裁判の行方はどうなることであろう。双方が納得いく結果が得られると良いのだが。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)