「テイラー・ロートナー（19）がゲイをカミングアウト！」という内容の発売前の『People』誌の表紙がネット上を駆け巡ったが、これはフォトショップ加工された偽の表紙であることが分かった。

26日、ツイッターなどネット上で『People』誌の2012年1月7日号とされる表紙がリークされ、瞬く間に広まった。その内容は、テイラーがポーズを取る写真に「Exclusive」とスクープを称して、こんなセンセーショナルな見出しが躍るものだ。「Out and Proud: Tired of rumors, the Twilight star opens up about his decision to finally come out. （誇りを持ってカミングアウト！：噂に疲れて、『トワイライト』のスターがとうとうゲイであることを告白）」

表紙には、ご丁寧にも「告白することで、僕はもっと自由に、ハッピーになれるんだ」という偽のテイラーの発言まで記してあるが、これは完全な「フェイク」だったとのこと。同誌のスポークスパーソンは、「これは100パーセントフェイク。ツイッターのジョークとして始まって、ヴァイラル化したものです。」と認めた。どうやら誰かが写真をフォトショップ加工して、ネット上に広めたようである。

テイラー自身もツイッターで、「あれは全くのデタラメだ！　全てを信じるなよ。噂はウソなんだから。」と完全否定した。ヒップホップ専門のレーベル『デフ・ジャム・レコーディングス』創設者で、長い間ゲイ・ライツのサポーターでもあるラッセル・シモンズ（54）などは、完全にこの偽の表紙に騙された1人。彼はすっかり信じ込んで「テイラーの勇気ある行動を誇りに思う。」とツイートしてしまったが、すぐに間違いに気がつき「誰かがカミングアウトすることについて、ジョークを言う人がいたことにがっかりしてるよ。テイラーのしたいようにさせてあげよう。」などとツイートし直していた。

一体誰のいたずらなのかは分かっていないが、年の瀬に手の込んだ悪ふざけをする人がいたものだ。
（TechinsightJapan編集部 ブローン菜美）