07年のミュージカル映画『ヘアスプレー』でヒロイン役を演じたニッキー・ブロンスキー（23）が、女優としての仕事が途絶えている今、出身地のロングアイランドのヘアサロンで働いていることが分かった。「今は次の仕事のチャンスを待っているだけ」と前向きに語っているという。

ジョン・トラボルタが特殊メイクで巨体の女性を演じて話題を呼んだ映画『ヘアスプレー』では、ミシェル・ファイファー、クリストファー・ウォーケンらベテラン俳優からアマンダ・バインズやザック・エフロンらの人気若手俳優まで、そうそうたるメンツと共演したニッキー。ダンスとおしゃれが大好きなプラスサイズの女の子、トレイシー役を主演し、映画のプロモーションのため来日を果たしたこともある。

しかしその後はいくつかの映画で小さな役を演じたり、米TVドラマ『アグリー・ベティ』でマイナーな役をもらった後、仕事が途絶えてしまった彼女。このままでは収入が足りないとこの夏、「出身地のニューヨーク、ロングアイランドのシューズ・ブティックで働いている」との噂が立っていたが、それは真実ではなく「一日店員をしてみただけ」だったそうだ。

そのニッキーが今度は美容師の免許を取り、地元のヘアサロン『Superstar Hairstylists』で本当に働き始めたのだという。店を訪れたお客の1人は「ニッキーが働いているのを見て、信じられませんでした。彼女は床を掃除したり、お客のメイクを担当したりもしていましたが、とても感じが良く一緒に写真も撮らせてくれました。」とゴシップサイト『Radar Online』に語っている。

これを受けてニッキー自身もツイッターで、「私がヘアサロンで働いているのは事実よ。生活の糧を得るためにやっていて、誇りに思っているわ。」とつぶやき、事実を認めた。「でも私は決して夢を見失わないつもり。」ともツイートする彼女。ヘアサロンでの仕事の傍ら、現在も女優としての仕事のオーディションは受け続けているそうだから、将来銀幕で再び彼女を見る日も、きっと来ることだろう。それにしても、一度はビッグスクリーンを飾った女優がヘアサロンで働かなくてはならないとは、ハリウッドは何と厳しいところなのだろうか…。
（TechinsightJapan編集部 ブローン菜美）