東京メトロは24日、東京メトロ全179駅中77駅でホームドアの整備が完了し、設置率が43%となったことを明らかにした。有楽町線の有楽町駅と銀座一丁目駅へのホームドア設置日と使用開始日が決定したことによる。
東京メトロではホームでの安全対策としてホームドアの設置を進めており、有楽町線では全線での導入計画を進めている。
今回の発表によると、この計画のうち有楽町駅と銀座一丁目駅の2駅で、遅くとも来年1月21日までにはホームドアの設置が完了し、来春よりホームドアの使用が可能となる。
有楽町線では平成20年より小竹向原駅でのホームドア使用が開始し、現在は地下鉄成増駅-小竹向原駅間および要町駅-麹町駅間でホームドアが設置・使用されている。新木場までの各駅についても順次設置予定となっており、駅改良工事の工程と調整中の千川駅、豊洲駅および、東武鉄道との共同使用駅である和光市駅を除いて全ての駅で平成24年度中の設置が決定している。
なお、有楽町線に設置しているホームドアは扉部分の一部に透明な強化ガラスを採用しており、扉の閉まった状態でもホームと列車の隙間を確認できることや、視認範囲が広がりホームでの開放感が生まれるなどの効果があるという。
さらに、曲線ホーム区間でホームと車両の隙間が大きい箇所には可動ステップも取り付け、より一層の安全性向上に努めている。
転落事故の防止などの観点から、ホームドアの設置は現在、国土交通省が主体となって各鉄道会社へ呼びかけが行われている。東京メトロでは有楽町線のほか、南北線、丸ノ内線、副都心線の全駅および千代田線支線でホームドアが導入されている。
※画像は東京メトロHPより
(TechinsightJapan編集部 鈴木亮介)