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11月7日の裁判所の判決によると、プレトリアなどがあるハウテン州のウェストランド犯罪捜査課の警視正(47)が、麻薬シンジケートを5年以上も管理していた罪で、懲役25年の刑となった。同様に警視(42)および警部(42)もそれぞれ22年、20年の実刑を受けることとなった。
この3名の有罪判決は、裁判長にとっても初めて「南ア国家警察幹部を不正により懲役刑を科した」ケースとなった。
彼らが扱っていた麻薬の出所は、警察ならではといったところ。彼らの部下らがO・R・タンボ国際空港で麻薬の運び屋を逮捕して麻薬を押収したものや、犯罪捜査という口実の元、ディーラーから押収したものをプレトリアやハウテン州のいたるところで捌いていたのだ。
この幹部3名の有罪が言い渡されたのは、10月17日、「彼らのような高級管理職にあたる警察幹部らは、人々から尊敬され、信頼されるべき人物である。それを利用するのは非道である」、「彼らの犯罪は継続的かつ計画的である。また貴重な人材である警察官を犯罪に利用した」として、裁判長は判決を下した。
しかしこの3名の幹部もしぶとかった。彼らは「自分たちは家族との絆が強いので、情状酌量を取り入れて欲しい」と申し出ていたのだ。裁判長はこの図々しい要望を「彼らの申し出ている情状酌量内容は、今回犯した罪と比べ物にならない」として一蹴し、今月7日の判決が確定した。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)