カタールで開催されているドーハ・トライベッカ映画祭に出席した映画界の重鎮オマル・シャリーフ(79)は、この日どうやら虫の居所が悪かったようだ。写真撮影の際、オマルが鬼の形相で一般人女性にビンタを食らわす映像が偶然にも撮影され、大きな話題を呼んでいる。
傑作映画『アラビアのロレンス』(1962年)や『ドクトル・ジバゴ』(1965年)にも出演した名優オマル・シャリーフは、この日映画祭を訪れていた女性ファンらのリクエストを受け機嫌良く写真撮影に応じていた。「彼女のカメラで写真を撮らせてあげてくれ。」などと指示を出し、「さすが大物!」といった雰囲気のオマルは立派な紳士ぶり。が、美女との写真撮影に応じた直後、「オマルさんだけで写真を!」とリクエストしてきた男性カメラマンに、ついイラだったようだ。ブツブツ文句を言い明らかに不機嫌になっていたそのとき、別の女性ファンが「すみません」とうかつにも声をかけてしまったから、さあ大変。オマルはカッとなり女性の顔面を一発叩くと、「何が望みなんだ!」などと小言を言い続けた。
「お前さんには後で対応するって言っただろう! なのに、お前はもうここに立っている。ちょっとは理解しろ!」
そうまくしたてたお陰で気が済んだのか「すまんかったな。」と一言謝罪し、女性との写真撮影に応じたオマルであった。だが、彼が面識にない人に対してブチ切れたのは、実は今回が初めてのことではない。2003年のこと、オマルはフランスのカジノで「一儲け」するはずが、たった一度の賭けに負け2万ポンドを支払うことになってしまった。これにマジ切れしたオマルに対し警官が「お帰りください。」と声をかけたというが、怒り狂った狂犬オマルは警官に対し頭突きを食らわしたとのこと。この件で起訴され懲りたかと思いきや、2007年にはビバリーヒルズの駐車場で係員と大喧嘩。なかなか血の気の多い「暴れん坊爺」であることは間違いない。
オマルに比べ、婚約者に逃げられ婚約指輪まで売り払われた「ヘフ爺」ことヒュー・ヘフナー氏(85)の、なんと穏やかなことか。「今週末は彼女たちとのハロウィンパーティーを楽しみにしている。」とツイートするヘフは、女性に手を上げるどころかいつまでも「女大好き」でラブリーである。歳を重ねてもなお我々を魅了して止まない彼らであるが、当サイトではいつまでもエネルギッシュな長老を応援していきたいと思っている。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)