ヒップホップ界のスーパースター、ニッキー・ミナージュにも、不遇の時代があったという。このたび『COSMOPOLITAN』誌のインタビューに応じたニッキーは、自殺を考えた過去があることを告白しメディアを賑わせている。
ニッキー・ミナージュがこの世に生を受けたのはトリニダード・トバゴ。だが生まれ故郷での生活が続いたのは彼女がわずか5歳までだったそうだ。その間彼女の両親はニューヨークへの転居を目指していたというが、その後ドラッグや酒に溺れた挙句、母を焼き殺そうと家に放火までした父親と離れ、母と2人でアメリカに渡ったという。
幼少時代から並々ならぬ苦労をしてきたニッキー。マドンナやシンディー・ローパーといった数多くのミュージシャンに影響を受けた彼女は抜群の音楽的センスを誇るが、数年前までは何をやってもうまくいかず、ようやく一人暮らしを始めたものの再び実家に逆戻りになるのではと真剣に思い悩んだらしい。そんな矢先彼女の脳裏に浮かんだ「打開策」は自殺。なんとも悲しい考えとしか言いようがないが、当時の彼女はまさにお先真っ暗状態だったらしい。
「もしこのまま目を覚まさなければどうなるかしら。そんな風に思ったのよ。自殺しようかなって。」
喧嘩の絶えない両親との荒れた暮らしを経験し、ようやく手にした自由をも再び失いかねない厳しい状況。そんな中ニッキーがふと最悪のエンディングを想像したとしても責めることはできないが、彼女が立派なのは死への逃避行を選択することなく音楽の世界を突き進んだ点だろう。そしてご存知のように、ニッキーは誰もが知るトップアーティストの地位まで上り詰めたのだ。
「ああ、もう何もかも嫌になっちゃったな。」
そう思うことは誰にもあるだろう。そんなときは、是非彼女の『Fly ft. Rihanna』を聴いていただきたい。ちょっぴり元気を貰えること請け合いである。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)