「結婚」×「マーケティング」をコンセプトに企業研修やコンサルティングを行う株式会社DELICEベターライフ&ワーク研究所が、いい夫婦の日(11月22日)を前に夫婦生活の意識・実態調査を行い、その結果を公表した。
もうすぐ11月22日、いい夫婦の日。最近記者が「いい夫婦だなあ」と思ったのは、あの大物芸能人引退に巻き込まれて大変な目にあったお笑い芸人のノッチ夫妻と、先日終了したNHK朝ドラ「おひさま」で、井上真央と高良健吾が演じた丸山夫妻なのだが、ここで記者も含めて「私たち夫婦!」と自信を持って手を上げられなかった奥様方に見てほしい調査結果が公表された。
株式会社DELICEベターライフ&ワーク研究所が全国の20歳から49歳の既婚男女1,200名を対象に“夫婦生活の意識・実態”を調査した。これによると、妻の80.7%が「日ごろから夫に愛情を伝えたりねぎらったりしている」と答えているのに対し、夫の54.5%が「今よりもっと妻に愛情やねぎらいを表現してほしい」と答えているという。要するに、妻は「ちゃんと十分伝えてるよ!」と思っているのに、夫は「まだ足りない、もっともっと」と願っているというわけだ。
また、同調査から愛情やねぎらいを伝える方法や回数に関して、夫婦間の捉え方にギャップがあるということも見えてきた。妻が夫に対する愛情やねぎらいの伝え方の1位が「楽しく雑談・おしゃべりをする」、2位が「手の込んだ料理を作る」、3位が「感謝・ねぎらいの言葉をかける」であるのに対し、夫がふだんなかなかしてもらうことがないけれど、妻にされるとうれしいことの1位は「プレゼントをもらう(服・時計など)」、2位「手料理をつくってもらう」、3位「ちょっと特別な晩酌(プレミアムビール、お酌など)」だというのだ。このほか、マッサージやキス、ハグといったスキンシップも上位にランクインした。さらに、愛情やねぎらいを伝えてほしいタイミングとして「疲れているとき」「日常的に」との回答が上位を占めている。
妻側からは「はあ、何言ってるの(怒)」「こっちがねぎらってほしいよ(涙)」というため息が聞こえてきそうな結果だが、夫側の「妻からのねぎらいや愛情の表現を受けると、夫婦関係がよくなり、家族を大切にしようという思いが深まったり、仕事へのモチベーションが上がる」といった回答を考慮すると、上手に手のひらの上で転がす気持ちでいた方が得策かもしれない。
同研究所は、この調査結果を受け「幸せ夫婦になる秘訣」を提案している。まず1つ目に「おつかれさま」の一言をさりげなく&頻繁に繰り出す、2つ目に「プレミアムビール」などいつもよりちょっといいお酒を用意し、マッサージやキス、ハグなどのスキンシップで夫との距離を縮める。これならお財布も大して痛まないし、気の持ちようを少し変えるだけで実践できそうだ。ただ、夫婦円満となるには、妻の気持ちを察して愛とねぎらいを返してくれる夫の協力もやはり不可欠である、と考えてしまう記者には、手のひらの上で旦那を転がすのは難しいのかも?!
(TechinsightJapan編集部 小林由佳)